パスタの街のど真ん中で、パスタを食べよう
高崎はパスタの街、と言われることがある。元々、群馬県は小麦の生産量が多く、「粉もの」料理としてパスタが根付き、今では人口ひとりあたりのイタリアンレストランの数は日本有数の街だ。
そんな高崎でオリジナルのパスタをふるまう老舗チェーン店がある。それが「シャンゴ」だ。
シャンゴの本店である問屋町本店だ。
その堂々とした店構えは、パスタの街 高崎においても格別の存在感を放っている。
シャンゴ 問屋町本店は、毎日のように行列が出来る人気店だ。
高崎がパスタの街になった歴史は、シャンゴの歴史そのもの
シャンゴの歴史は長い。
1968年、故・関﨑省一郎氏により高崎市請地町にイタリアンレストランとして創業したのがその始まりだ。
「シャンゴ」という名前はナイジェリアに伝わる大地の神であり、そこから拝借したのだという。
当初からイタリアンレストランを銘打ちながらもカレーライスを出したりと、洋食屋としての性格が強かったが、1972年に現在の問屋町に本店を移転し、パスタの上にとんかつを載せるという名物メニュー「シャンゴ風スパゲッティ」の提供を始めると、これが大人気に。
たちまちシャンゴの本店は人気店となり、2代目である関﨑晴五氏に引き継がれた今に至るまで高崎のソウルフードとして根付いている。
シャンゴは2018年9月現在、群馬県内に8店舗で展開されている。
入り口には「KING OF PASTA」入賞の盾が飾られている。
そして何より、群馬の地産地消にこだわるお店だ。
問屋町本店の裏側には、本社オフィスへの入り口がある。ここは従業員のみの出入り口だ。
店内は吹き抜けの天井となっており、その開放感は素晴らしい。
上部の窓はステンドグラスとなっており、お洒落だ。
また、数多くのサイン入り色紙も飾られている。
豊富なメニュー構成
こちらがシャンゴ 問屋町本店のグランドメニュー。
数多くのメニューが並んでいる。
やはり気になるのは… スパゲッティ!
これが噂の「シャンゴ風」!
おしゃれな店内で、突然のとんかつ。これはそそられる…!
ピザやドリアなどのメニューも充実している。
地産地消にこだわるシャンゴらしく、群馬県産の野菜をふんだんに使用しているという。
お手ふき シャンゴ シグネチャーモデル。
紙ナプキンもシャンゴのロゴ入りだ。
SINCE1972とは、この問屋町本店がオープンした年である。
紙ナプキンのスタンドも、シャンゴのロゴが入っているこだわりようだ。
秘伝のミートソースで、トンカツもパスタも食べる!
そして運ばれてきたのは…
「シャンゴ風スパゲッティ」!!
サイズは最小のSサイズでオーダーしたが、大人ひとりの胃袋を満たすには十分のボリュームだ。
サイズは他にもLや裏サイズのLLなんかもあるらしく、それは暴力的なボリュームになるのだという。
それもシャンゴの伝統とのことだ。
関﨑省一郎氏は、カレーライスからヒントを得て、シャンゴ風スパゲッティにたどり着いたのだとか。
栃木産の小麦を使ったスパゲッティ。そしてその上に、シャンゴ伝統のミートソース!
このミートソースがとにかく凄いのである。こんなに見た目がドロドロしているミートソースは初めてだ。
その製法は、肉と野菜を一週間かけて煮込むのだという。とんでもないくらいの手間暇がかれられているこのミートソースも、創業時から何一つ変わっていないのだとか。
そしてなによりとんかつ!
これも、上州麦豚とんかつというこだわりようだ。
とんかつにミートソースを絡めて食べると、ミートソースの深いコクと麦豚の旨みが絶妙にマッチングし、とてつもなく幸せな気分になれる。
そしてスパゲッティにミートソースを絡めて食べると、とんかつとはまた違う小麦の旨みが飛び込んでくる。
シャンゴ風スパゲッティは、シャンゴ秘伝のミートソースを最高の食材で味わえ、それも(希望すれば)大盛り、超大盛りが用意されているというのだから、恐ろしい。
デビュー前のBOOWYやBUCK-TICKも通った(かも知れない)「シャンゴ」。
パスタの街 高崎を体感したいのならば、まずシャンゴ風スパゲッティを試してみて欲しい。