岐阜で生まれたヨーロピアンカフェ
東海地方を中心に全国に展開する喫茶店チェーン店「さかい珈琲」。
その1号店であり本店は、岐阜県岐阜市入舟町にある「本店」だ。
名鉄各務原線の田神駅のすぐ向かいにあるさかい珈琲、ここが1号店であり本店。
県道152号 岐阜各務原線を走っていると、この大きな看板ですぐに分かる。
ヨーロピアンな雰囲気の建物だ。
豪華なモーニングとパンケーキが推されている。
再起をかけた創業者の想い
さかい珈琲は2007年にここを1号店として創業した。
その名前には、岐阜で発祥した焼肉チェーン店「焼肉屋さかい」の「さかい」、つまり創業者である坂井哲史氏の名前が冠されてある。
坂井氏が株式会社焼肉屋さかいの社長として焼肉屋さかいを運営していた時代、2000年台に入ってBSE騒動が勃発。日本中の牛肉を扱う飲食店が大きなダメージを受けた。
そんな中、焼肉屋さかいの新たな業態として喫茶店チェーンに参入する。それが2004年創業の「元町珈琲」だ。
元来の珈琲好きという坂井氏が、理想的な喫茶店として作った店舗である。
しかし事態は好転せず、坂井氏は2006年に焼肉屋さかいの運営から撤退。焼肉屋さかいや元町珈琲は株式会社ジー・コミュニケーショングループの傘下となる。
2007年になり、坂井氏は外食業界に再度参入する。
元町珈琲で培ったノウハウを投入し、弱かった部分を補うようなコンセプトを作り、新たに立ち上げたのがここ「さかい珈琲」だ。
なので、さかい珈琲と元町珈琲はどこか似ている。
まるで生き別れの兄弟のような関係と言えるだろう。
2020年10月現在、さかい珈琲は全国21店舗で運営されている。
〝女子力〟高めのメニューラインナップ
上品な調度品とシックな店内の雰囲気は元町珈琲と共通するところだ。
ゆったり取られたスペースで、落ち着ける空間となっている。
これがさかい珈琲のグランドメニュー。
1ページ目からスペシャルプレート!
オムライス、ドリア、パスタが掲載されている。
2ページ目は推しのパンケーキが掲載されている。
〝映え〟そうなパンケーキだらけだ。
世界一を目指している自信のパンケーキとのことで、これは食べたい…
パンケーキの「ハニーバター」をオーダー!
サラダとパスタのページ。
もう完全にレストランの雰囲気である。
そしてようやく喫茶店らしく、コーヒーが登場!
さかいブレンドの「ブレンド珈琲」をオーダー!
コーヒーのおかわりは半額だ。
お手拭きはさかい珈琲のシグネチャーモデルとなっている。
フカフカのパンケーキが絶品!珈琲との相性もバッチリ
しばらくして運ばれてきたのはブレンド珈琲。
アラビカ種100%を完全焙煎した、というものだ。
お洒落なコーヒーカップが気分を盛り上げてくれる。
フレッシュを垂らしてミルキーに。
アラビカ種らしい酸味と、ほどよくスッキリした飲み口が特徴だった。
そしてコーヒーには豆菓子が付けられる。
東海地方の喫茶店らしいサービスだ。
そしてパンケーキ「ハニーバター」が到着!
パンケーキは注文してから焼き始めるため、30分ほどの時間がかかると言われたが、20分くらいで運ばれてきた。
このクリームが!
自分のものに!!
いかにもフカフカそうなパンケーキ。
見とれてしまう。
このハチミツを…
ドロップ!!
出来たてで熱々、もちろんフワフワでソフトなスポンジに、クリームとハチミツの味をしっかりと染みこませて食べる。
これぞパンケーキの醍醐味!
なんとも女子力の高いスイーツだが、リーズナブルな価格でハイクオリティなパンケーキが楽しめた。
広くて落ち着ける空間、美味しいコーヒー、そして充実のフード。なのに価格はリーズナブル。
さかい珈琲、それは坂井社長の想いが存分に詰まったお店だ。