ぎふ初寿司 1号店 西柳ヶ瀬店

岐阜の老舗の寿司といえばここ「初寿司」

岐阜に生まれ、半世紀以上にわたって岐阜で愛されてきた寿司店「初寿司」
本社の直営店や暖簾分け店など、岐阜には数多くの初寿司が存在する。
そんなぎふ初寿司の創業店はここ、柳ヶ瀬にある「西柳ヶ瀬店」だ。

美川憲一のヒット曲「柳ヶ瀬ブルース」で歌われた岐阜の歓楽街、柳ヶ瀬。
今は往時の盛り上がりを懐かしむ雰囲気となっているが、ここで生まれた寿司の店が初寿司だ。

「ぎふ初寿司」とだけ書かれたシンプルな看板が目印となっている。

ぎふ初寿司は、創業者である森賢二氏によって1957年に創業された寿司店だ。
創業の場所はこの西柳ヶ瀬店のあるところである。

「元祖10円寿司」と銘打ち、リーズナブルな価格でカウンターで寿司を食べることができる店として人気を博した。

長い時代を経るにつれて、本店や直営店で修行した板前さん達が独立し、暖簾分けという形で各地に初寿司を開店させた。

本店と直営店は株式会社ぎふ初寿司によって運営をされてきた。
この店舗はある時期から「ぎふ初寿司 本店元点」という店名となり、1号店であり本店であることを冠するようになった。

2017年、暖簾分けとして株式会社ぎふ初寿司の運営から独立し、店名を「西柳ヶ瀬店」として再出発を行ったという。

2020年10月現在、株式会社ぎふ初寿司による直営店は岐阜と愛知で合計7店舗、暖簾分けも含めた店舗数は30店舗ほどだと言われている。
なお、ピーク時は50店舗ほどの数があったとのことだ。

実直で王道なお寿司屋さん

ぎふ初寿司 1号店 西柳ヶ瀬店の店内の様子。カウンター席を中心に、座敷席もある。
頭の中でイメージする寿司屋、そのままだ。

年季の入ったお品書きと、今旬なネタが書かれたボード。

カウンターの上には醤油の小皿と箸だけが置かれている。

ガリもたっぷりと用意してもらえる。

そしていくつか握ってもらった。

特に強い個性や主張があるわけではないが、全体的にネタは大ぶりなので、寿司を食べているという感じをじっくり味わうことができる。
何より板前さんが目の前で握ってくれて、握りたてを食べるというのは、何ともゴージャスな体験なのだ。

それをリーズナブルな価格で行う、ぎふ初寿司。
創業以来のポリシーが、今も息づいているように思える。

また、時が止まったような柳ヶ瀬にて、往時の盛り上がりを感じさせるのもまた初寿司である。
ひとしきり飲んだ後、ちょっと寿司でも食べて帰ろうか…なんて感じで初寿司に寄ったのだろう。

大将と柳ヶ瀬の話をしながら柳ヶ瀬の中心で食べる寿司は、半世紀の歴史を感じるような味だった。

ぎふ初寿司 1号店 西柳ヶ瀬店の地図

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