行列ができる喜多方ラーメン
関東を中心に全国に喜多方ラーメンのチェーン店を展開する喜多方ラーメン坂内と喜多方ラーメン小法師。この2つはそれぞれ姉妹店という関係で、一つのチェーン店と見てもよいだろう。
そして、喜多方にはこのチェーン店のルーツというべき店があった。それがこの「坂内食堂」である。
土日にもなると、日中はほぼ途切れることのない長蛇の列が続く。昼時に並んだら、入店するのに1時間を要した。喜多方ラーメンの超人気店である。
入り口には「支那そば 坂内食堂」という暖簾がある。
ここ坂内食堂は、喜多方ラーメン坂内、喜多方ラーメン小法師のルーツ店であるが、1号店、もしくは本店という関係ではない。
この坂内食堂が喜多方の地にあり、この味を首都圏を中心にチェーン展開するための別の会社(株式会社麺食)が、坂内食堂の協力のもと店舗展開をしたのが、「喜多方ラーメン坂内・小法師」である。なので、1号店でも本店でもなく純粋なルーツ店というわけだ。
ここ坂内食堂は、市内に120店舗もあると言われる喜多方ラーメンの店の中でも群を抜いて人気の店の一つだ。
坂内食堂の創業は1958年、創業者である坂内新吾氏によって創業したラーメン店だ。
昔のまま、変わらない空間と味を今に伝える
入店すると、昭和の古い家屋の雰囲気をそのまま伝える食堂であることが分かる。
これだけ人気店になってもほとんど何も飾らない、ストイックな雰囲気だ。
常にお客さんで満員の、慌ただしい店内である。
坂内食堂のメニュー。
最もベーシックなラーメンは「しなそば」と呼ばれる。
有名人のサインも何枚かある。これは西田敏行氏のもの。
このポエムは、何だろう。
私とオードリーとの境遇が違いすぎる!
透明なスープとジューシーで柔らかいチャーシュー
運ばれてきたのは、「肉そば」!
チャーシューを麺が見えなくなるほど並べた逸品。中華そば共々、坂内・小法師にもある定番メニューだ。
豚骨清湯をベースにした透明なスープ、柔らかいチャーシュー、平打ちの縮れ麺の3つを、シンプルながらも絶妙な奥床しさのある味付けが、この坂内食堂の人気の秘訣のように思える。
どれだけでも食べていたいと思える、伝統の優しい味。
この味を覚えて、また坂内・小法師に出向いてみたいと思うのであった。