喜多方にたくさんあるもの。それは…
蔵の街、喜多方。
この街を有名にしたのは蔵と、もう一つはラーメンだ。
今なお数多くのラーメン屋がひしめき、人気店は連日の行列となる。
個人店の多い喜多方ラーメンにおいて、数少ないチェーン店のひとつが「来夢」だ。
その本店は喜多方にある「喜多方本店」である。
喜多方ラーメン 来夢はどんな店?
喜多方ラーメン 来夢は、1983年にこの地にて創業した。
ここ喜多方本店を1号店とする。
2018年11月現在、福島県内に6店舗で展開している。
喜多方には、この喜多方本店の1店舗のみだ。
コルクボードには数多くのメッセージが貼り付けられている。
遠方から訪ねたお客さんもいるようだ。
「来夢 冬の陣」という、冬季限定メニューのポスター。各 来夢の店舗ごとにメニューが違うというのが面白い。
全店舗制覇しないと全容が分からない…!
来夢 喜多方本店の店内の様子。明るくカジュアルな雰囲気だ。
記念写真や数々のサイン色紙が飾られている。
特に目に入ったのがこれ。
「中・高校生応援」!
学生証提示で、ミニ炒飯・麺大盛り・ドリンクのどれかがサービスだという。
食べ盛りの学生には嬉しすぎるサービスだ。
来夢のラーメン お持ち帰りセットも販売されている。
真空チャーシューや冷凍餃子も販売されている。
メニューのチャーシューに猛烈にそそられる
来夢のグランドメニュー。
「会津 戊申の国」というタイトルと、猪苗代湖からの磐梯山という、どこをどう見ても福島県なデザインが激シブだ。
こちらがメニューの中身。
何はともあれ「喜多方チャーシュー麺」が猛烈にプッシュされている。
そう、喜多方ラーメンといえばこういう感じのチャーシューが載っているイメージがある。
その他、醤油・みそ・塩・とんこつ醤油など、様々なタイプのスープも用意されている。
ミニ炒飯やミニカレーライスが、プラス100円で付けられるのはお得だ。
ここは「喜多方チャーシュー麺」をオーダー。半熟玉子も載っている。
喜多方チャーシュー麺は当店人気No.1とのことである。
テーブルの上にはラー油・醤油・酢と餃子向けの調味料、そして七味がスタンバイ。
最高に優しい味!これぞ喜多方ラーメン
そして運ばれてきた「喜多方チャーシュー麺」!!
めいっぱい載せられたチャーシューに、半熟玉子が添えられている。
脂身がたっぷりあり、厚みのあるチャーシューに食欲をそそられる。
熟成までになんと数ヶ月を要しているという。
半熟玉子はその名の通り黄身はトロリとしつつも、しっかりと味が染みており、ラーメンとベストマッチだ。
喜多方ラーメンの基本は、醤油味で透明な豚骨スープであが、来夢のスープはゲンコツ、トリガラをベースに数種類の野菜や煮干、昆布などのだしを加えた複雑なものだ。
味はあっさりとしており、とても優しく食べやすい。
麺は平麺のちぢれ。熟成多加水麺を製造後2日間熟成させたという来夢こだわりの麺だ。
ちょうど良い食感で、どれだけでも食べられそうである。
多くのラーメン店がひしめく喜多方で、付近には連日の長蛇の列となる「ばんない食堂」もあるという激戦区の中、来夢も昼時には全ての席が埋まっていた。
多くの地元民に愛される完成度の高いラーメン、来夢。チェーン店とはいえ、福島県ローカルで展開する、まさにソウルフードであった。