北陸生まれのラーメンチェーン「8番」
北陸を代表するラーメンチェーンである「8番らーめん」。
その本店は、石川県・加賀市にある。
8番らーめんの歴史
1967年、石川県加賀市で創業した8番らーめんは、2017年で創業50年になる老舗である。
2023年2月現在、日本国内に115店舗、海外に150店舗を構えるというラーメンチェーンだ。
創業者である後藤長司氏は、創業の地が国道8号線沿いだったことから、「8番らーめん」と名付けたのだという。
現在の本店は、国道拡張工事に伴い旧本店(創業地)から1.2km離れた場所に、2016年8月に移転した新築となっている。
8番らーめんのシンボル「8」のマークは、店内にも飾られている。
店内にはカウンター席とテーブル席がある。
本店らしく、8番ラーメンの歴史を感じさせるパネル展示
レジカウンターの後ろの壁には、創業時の店舗の写真が大きくディスプレイされている。
店内にもこのように、往年の店舗の写真が壁に大きくディスプレイされている。まさに本店の背負う歴史を感じる。
入り口には8番らーめんの歴史を物語る貴重な写真が飾られている。
創業者である後藤長司氏。
レジカウンター後ろの壁にある写真。創業当時の8番らーめんの店舗。
8番らーめん山代店の当時の店舗写真。
1985年に改築された二代目本店の店舗写真。
1990年に改築された三代目本店の店舗写真。
このように8番らーめんの本店は、8番らーめんの歴史を強く感じさせる展示物が充実している。
野菜らーめんのスープは、どれをチョイスする?
8番らーめんのメニュー。代表メニューは「野菜らーめん」である。
では野菜らーめんをオーダー。この後の本店巡礼の都合により、「小さな」の方で…
テーブルの上の調味料たち。8番特製胡椒、煎り塩、8番特製ごまラー油、餃子のタレなど、調味料も8番らーめんのオリジナルだ。
8番らーめん 本店の「小さな野菜らーめん」である。スープは「味噌」をチョイス。
8番らーめんは、スープを「味噌」「塩」「醤油」「とんこつ」「バター風味」の5つから選ぶことができる。
どのスープを選ぶか?は、8番らーめん好きの間でも派閥のように分かれるのだという。
北陸の居酒屋では、政治の話、宗教の話、野球の話、8番らーめんのスープをどれにするかという話は、喧嘩になるのでタブーとされている…
というのはもちろん冗談である。
シンプルで優しく、奥の深い味わい
8番らーめんの特徴として、なるとのかわりに8番らーめんの象徴でもある数字の「8」を模様に付した蒲鉾「ハチカマ」がトッピングされている。
「特製ごまラー油」は味噌のスープとの相性が最高で、ピリっとスパイシーになる。しっかり辛さのあるラー油だ。
たっぷり野菜と、あっさり目のスープ、そして雑味の無い麺の相性がとてもよく、「小さな~」だったせいもあるが、あっという間に平らげてしまった。強い刺激はどこにも無い。しかしこれは癖になる…まさに北陸のソウルフード、そんな味である。