焼肉食べ放題の「キング」を目指す
コロナ禍においても活況といわれるのは、ロードサイドの焼肉店だ。
ここ「焼肉きんぐ」は郊外型焼肉店として人気を博す店のひとつ。
1号店は石川県野々市市にある御経塚店だ。
2021年6月に新装開店したばかりの、焼肉きんぐの1号店、御経塚店。
ピカピカで綺麗な外装が新装開店らしいフレッシュさを感じさせてくれる。
「焼肉きんぐ」と書かれた大きな看板がひときわ目立つ。
「肉」!
これ以上分かりやすいサインはない。
お席で注文 食べ放題
価格は2680円からとリーズナブルだ。さらには小学生半額、幼児は無料だというから、ファミリーにもありがたい。
それでは入店してみよう。
ロボットが配膳してくる!これぞ焼肉店の「DX」
焼肉きんぐは、丸源ラーメンなどを運営する株式会社物語コーポレーションによって運営されている、焼肉食べ放題のチェーン店。
物語コーポレーションは1949年、愛知県豊橋市にておでん屋を創業したところがルーツとなる。
1995年には初めての焼肉店として「焼肉一番カルビ」を愛知県豊橋市にオープン。
2007年、焼肉一番カルビのノウハウを生かし、食べ放題専門店という新ブランドとして作られたのが、この焼肉きんぐだ。1号店は石川県の御経塚店となる。
愛知県豊橋市に本社を持つ物語コーポレーションの新業態店が、石川県のロードサイドからスタートしているのがユニークだ。
焼肉きんぐは2007年の創業後も着実に店舗数を増やし、2021年7月現在では全国に270店舗をも持つ、大規模チェーン店となっている。
またコロナ禍においても焼肉店市場全体の落ち込みは少なく、郊外型の店舗が中心の焼肉きんぐは順調に成長を続けていることも特筆に値する。
入口には「4大名物」を紹介するポスターが貼られている。
そのラインナップは、ガリバタ醤油のドラゴンカルビ、鬼ポンで食べる大判上ロース、壺漬け一本ハラミ、厚切り上カルビだ。
何やらRPGの属性のような五角形の図。
「五味五食」の「五行」は、「木・火・土・金・水」の順に「辛・甘・酸・しょっぱい・苦」の五味だという。
焼肉きんぐではこれらに準ずる食材をバランス良く提供できるように心がけているのだとか。
木のぬくもりを感じられるフロアでは、各テーブルが仕切られ、半個室のようになっている。
テーブルの中央には無煙ロースターが設置されている。
オーダーは各テーブルに設置されたタッチパネルから行う。
インターフェースは明解で、快適な操作ができる。
それではロースを注文してみよう。
運んできたのはなんと、自律走行型の配膳ロボット!
すごい!
こちら、ロースになりま~す!
と言ってないけど、言ってる気がする。おまえのメモリの中の情報が読めるぞ…
運ばれてきたロース。
そしてこいつは、ウイーンとキッチンに戻っていった。
働き者だな…
給料はAC100ボルトかい。
そんなロボットに感動しつつも、肉を焼く!
ここは焼肉食べ放題だ。
オーダーしたらすぐにナイスな肉が届く幸せ
焼肉の王様、カルビだってこの通り。
どんどん焼いて食べちゃおう。
無煙ロースターなので、不快な煙も発生しない。
肉の旨味を感じ、柔らかいカルビがたまらない。
オーダーできる食材の種類も多いので、無限の食欲を心行くまで満たすことができる。
また、焼肉きんぐの特徴の一つとして、自分で焼くのが難しいという場合、「焼肉ポリス」と呼ばれる焼肉マスターの店員さんに直接焼き方を指南してもらうことができる。
初心者でも安心だ。
たれは「特製 本だれ」、「レモンだれ」、「甘口だれ」の3種類が設置されている。
肉のトレーサビリティもしっかりと掲示されている。
快進撃を続ける焼肉きんぐ。
タッチパネルで簡単にオーダーしたら、配膳ロボットがすぐに運んでくれる。
その肉は上質で、メニューも豊富。
気持ち良く食事をするための全てが揃っている。
名実ともに焼肉界の「キング」の座にあることを確信した。