愛媛で展開する讃岐うどんチェーン
香川を中心に広がるうどん文化圏、四国。お隣、愛媛県にもいくつものうどん屋があるが、ここは老舗のチェーン店「大介うどん」。
その現状最古店である「高串店」に来た。
松山自動車道・宇和島北ICを降りてすぐの所にある。
アメリカ進出の過去もある
大介うどんは株式会社大介によって、愛媛県の宇和島市を中心に運営されているうどんチェーンである。
その歴史は古く、ルーツは1897年に創業した綿糸製造販売業としている。
その後、1932年から醤油の製造販売を開始。
醤油を使って何か新しいことができないか?と模索する中、うどんの製造にたどり着いたのだという。
大介うどん1号店 フジ宇和島店がオープンしたのは1967年のことだ。(現在は閉店している)
大介うどんは1号店 フジ宇和島店のオープン以降、徐々に店舗数を増やしていく。
1970年には宇和島駅店をオープン(現在は閉店)。
なんと1975年にはアメリカに現地法人であるDAISUKE U.S.A.を設立し、ロサンゼルス店をオープンしている。(こちらも現在は閉店)
この高串店は1982年にオープンした現状最古店だが、建物は2009年に移転・新築しているため、古さは感じさせない。
普通のセルフスタイル讃岐うどん店とは少し違う
大介うどん 高串店の店内。一般的なセルフスタイルの讃岐うどん店といったところである。
メニューはこんな感じ。トッピングの天ぷらのメニューは別にある。
うどんは自分でテボ(うどん用のざる)に入れて湯がくのだ。
大介うどんアート。
店内はなかなか広い。
麺はどんぶりに入るだけ入れ放題という驚異のシステム
大介うどんはセルフだが、一般的なセルフの讃岐うどん店のシステムとは若干の違いがある。
それは、どんぶりサイズが小・大の2種類があり、麺はどんぶりに入るだけ入れ放題という所。
そしてうどんとそばの両方があり、混ぜるのも自由、という所である。
値段はどんぶりの大きさと、トッピングでのみ決められる。
ちょっと他では見たことの無いシステムだ。
ここでは小サイズのどんぶりにうどんを2玉入れてみた。
すると、隣に並んでいたおじさんが「もっと食べんか! 4玉5玉食べても値段同じや!」とアドバイスくれたが、あいにく次もあるのでこの辺で…
天ぷらやおにぎりも揃っている。じゃこ天なんかは特徴的ではないだろうか。
あげ玉、ねぎもそれぞれ1杯10円でトッピングできる。こちらは取り放題ではない。
大介うどんのかけうどん 小 (2玉) + ごぼうかき揚げ。
昆布とカツオの出汁が効いた少し甘めのつゆに、モチモチの麺。
これなら何玉でも盛ってしまいそうである。
うどん文化四国でも、おいしいうどんは香川県だけではない。ここは愛媛県、それも南予地方の宇和島市。こんな優しい(財布にも)味のうどんがあったとは…
そしていつか、そばとうどんのミックスもしてみたい。この店のように。