愛媛の街に、すけろくあり
愛媛を中心に展開する中華レストラン「チャイナハウスすけろく」。
その1号店は、愛媛県の松山市吉藤にある「吉藤店」だ。
それほど多くない中華ファミリーレストランにおいて、チャイナハウスすけろくは愛媛にどっしりと根を張った老舗の中華レストランである。
餃子のレシピは満州国までさかのぼる
そのルーツは古く、創業者である高野肇氏が、1945年に満州国で餃子の製法を学び、日本に帰国してから1948年に屋台店「助六」で餃子や焼鳥を出す店を始めたことがルーツとなっている。
1950年には松山市で直接の創業店となる「助六餃子老舗」を開業、次々に支店を出すほど繁盛する。
そして1980年。ファミレスという新しい形で、松山市の吉藤に新業態「チャイナハウスすけろく」としての1号店を開業。それがこの店舗である。
2017年9月現在、愛媛県に7店舗、香川県に1店舗で運営されている、ローカルな中華レストランだ。
メニューは中華レストランとしてのフルラインナップであり、圧倒される。
屋台の名前を引き継いだ「すけろく」
なぜ中華料理なのに「すけろく」なのか? という素朴な疑問を持つ人も多そうだが、それは上記での前身の屋台「助六」の命名を継いでいるからだ。
レストランらしく明るい店内だ。
テーブルの席の他、座敷席も用意されているので、仲間や家族で落ち着いて食べたり飲んだりすることもできそうだ。
厨房の様子。
すけろくの長い歴史が年表にまとめられている
チャイナハウスすけろくの長い年表がポスターとして貼られている。
直接の創業店である1950年の「助六餃子老舗」のことも記載されている。
中華風のアートが飾られた店内。チャイナハウス気分が盛り上がる。
ランチタイムにはサラダバイキングもある。
充実のグランドメニュー
こちらがチャイナハウスすけろくのメニュー。
メニューの充実っぷりが凄い。麺類の種類も多いし、点心やコース料理まで用意されているのだ。
あれ?この「お母さんへ」は、どこかで見たことがある気がするな…?
そういえば静岡の中華レストラン「五味八珍」に、同じものがあった。
これは、何か元ネタがあるのだろうか?
テーブルの上の調味料類はシンプルに、餃子のたれ・コショウ・ラー油・からし。
箸袋はチャイナハウスすけろくのオリジナルものであり、テンションが上がる。
これが伝統の餃子!
そして運ばれてきた「元祖すけろくの焼餃子」。
これが60年以上の伝統あるすけろくの餃子だ!
誰にも嫌われないオーソドックスさがあり、それでいて肉の味をしっかり感じ取ることのできる餃子だ。餃子の王将やぎょうざの満州よりも、少しパンチがある気がする。
そして「麻婆豆腐」!
全マ連としては麻婆豆腐も気になるところでして。
こちらは甘みを強く感じる麻婆豆腐で、とにかく食べやすくポップな味付け。しかしながら、後からじんわりと華椒のビリビリが、少しだけ残るところが上品な味であった。
これだけのメニュー構成を持った本格的な中華レストラン「チャイナハウスすけろく」。
地元を大事にして、地元に愛されている。そんな手作りの温かみを感じることの出来る中華レストランであった。愛媛か香川に行ったら是非寄りたい店である。