讃岐うどんを全国区にした立役者
2000年代、日本中に讃岐うどんブームを巻き起こした立役者、「はなまるうどん」。
その1号店である木太店は、 香川県高松市木太町にある。
近年、店の外観がリニューアルされた。
看板は白くなり、クリーンな印象になった。
2012年訪問時はリニューアル前で、このような外装だった。
この当時は、ここが1号店であることは示されていなかったことが分かる。
リニューアル後の看板には、「はなまるうどん 発祥の地」という文字が入ってるではないか。
全国に多くの店舗を持つはなまるうどんは、この場所で発祥したということを表明している。
こんな石のモニュメントもある。
「うまい はやい うれしい」と掘られている。
はなまるうどんは現在は吉野家ホールディングスの傘下であり、吉野家の「うまい、やすい、はやい」との関連を想像させる。
はなまるうどんの歴史
ここではなまるうどんの歴史を振り返ってみよう。
はなまるうどんがここ木太店にて創業したのは、2000年5月のこと。
2001年11月には株式会社はなまるを設立。
2002年4月には初の香川県外店舗として岡山県に出店している。
そしてその年の9月、渋谷の公園坂に出店。大ブームを巻き起こす。これが現在まで続く第4次讃岐うどんブームの火付けとなっている。
白を基調とした店内は明るく、清潔だ。
創業店であるここ木太店は、創業時から長期間勤め上げていた店長の武市さんという方がおられたところだ。
武市さんは、創業時に武市さんのレシピで作ったうどんで融資を受けられたとか、はなまるうどんのカレーのレシピは武市さんの自宅でのレシピが元になっている、などの伝説を残されている。
2012年訪問時、そんな武市さんにお会いすることができた。
最高の笑顔を頂いた!
そして武市さんの揚げたかき揚げ、これが絶品そのものだった。
はなまるうどんの味のオリジネイター直々に、調理して頂く。
1号店訪問において、これほど嬉しい出来事はない。
武市さんはすでにご退職され、現在は木太店におられない。
1号店ならではの展示物
入り口脇は、「はなまる神社」なるものが展示されている。
奉られているのはうどんの神様だろうか?
香川の讃岐うどんを未来に残そうというパネル展示もある。
香川県のうどん屋らしく、おでんも準備されている。
木太店のカウンターはこのような感じだ。
これぞはなまるうどん、ど真ん中の味!
「温玉ぶっかけ 小」と「かき揚げ」をオーダー。
食べ慣れたはなまるうどんらしいつゆの味は、やはり「すぐに分かるオリジナリティ」を感じる。
そしてモチモチの麺は、本場の讃岐うどんを感じさせるものだ。
香川発祥で数百店舗というレベルの全国区になったうどんチェーンは、今のところ「はなまるうどん」しか無い。誰もが一度は食べたことがあるだろう、あの味。
かつて武市さんが作り上げた数々のレシピ。それらが生まれた場所「木太店」は、はなまるうどん発祥の地として今日も営業をしている。