末廣ラーメン本舗 秋田山王本店

末廣ラーメン本舗 秋田山王本店

秋田で愛される京都ラーメン「末廣ラーメン」とは

秋田県に発祥し、東北でチェーン展開する「末廣ラーメン」
京都の新福菜館をルーツに持ち、暖簾分けという形で東北で愛される末廣ラーメンの本店は、秋田市にある「秋田山王本店」だ。

黄色い看板が食欲をそそるお店、それが末廣ラーメン
本店である秋田山王本店は、数多くの飲食店が集まる山王エリアにある。

そのルーツは京都の老舗、新福菜館にあり!

そのルーツは、1938年創業の京都の老舗ラーメン店新福菜館だ。
先代店主が新福菜館からレシピを直伝されて暖簾分けし、東北人の舌に合うようにアレンジを加えたのが末廣ラーメンである。

そういった経緯もあり、「昭和十三年創業」は新福菜館が創業した年として、末廣ラーメンの看板でも謳われている。
ちなみに末廣ラーメン自体の創業は1999年だ。

2019年11月現在、東北を中心に東京の高田馬場店も含め、7店舗で運営されている。

外に掲示されたメニュー。
「末廣中華そば」を中心に、「あさり中華そば」という新福菜館にはない末廣ラーメンだけのメニューもラインナップしている。
また、炒飯を「ヤキメシ」と記載するところも関西のカルチャーを感じさせてくれる。

秋田ブラックをじっくり味わえる空間

カウンター数席のみの狭小なフロアに入店すると、まず食券を購入する。
ここはスタンダードな「末廣中華そば」をオーダー!

「人気メニュー ヤキメシ黄身のせ」

新福菜館同様にヤキメシが有名だが、新福菜館ではヤキメシに黄身を乗せることはあまりしない。これは末廣ラーメンのカルチャーだ。
もちろん食べてみたいのでオーダー!

店内にもメニューが掲示されている。ラーメン屋らしい風情だ。

ここ末廣ラーメンは「秋田ブラック」として知られている。
新福菜館直系の黒いスープは、まさに秋田ブラックなのだ。
富山のラーメン「大喜」などに代表される「富山ブラック」の秋田版とも感じられて楽しい。

末廣中華そばの歴史について書かれたボード。

末廣中華そばについて
本店は秋田に御座いますが、昭和13年京都駅前に誕生した屋台中華そば屋「新福菜館」がルーツで御座います。
この頃、日本に初めて屋台中華が出現したとされ「新福菜館」は日本で3本の指に入る古さと言われております。
その後、戦争を経て屋台をたたみ、京都駅前東塩小路(通称たかばし) に「新福菜館本店」として店舗を構えました。
「末廣ラーメン本舗 は、この味に惚れ込んだ先代が「新福菜館本店」ご夫妻のご厚意の下 その製法を伝授頂けたことから始まりました。
その後、先代が雪国である「みちのく」の人々に合うようにと年月を重ね味の改良に取り組み京都とは一寸違う現在の末廣中華そばが出来上がりました。
この様はその昔「北前船」が現在の神戸は灘の酒造技法を秋田にもたらした事と似ております。そして当時「末廣」という屋号も「北前船」で秋田に伝えられたとの話を聞 在の名前で商いを始めたのが末廣ラーメン本舗の創業で御座います。

京都へ行かれる機会が御座いましたら日本の屋台中華そば の原点である東塩小路の「新福菜館本店」へ是非お立ち寄り下さいませ。
店主敬白

ルーツである新福菜館のリスペクトを感じずにはいられないテキストに感動する。
京都に端を発して、ずいぶん遠くまで来たけれど、その魂は生きているのだ。

黒い!これぞ京都ルーツの、そして秋田ブラックの味

そして運ばれてきた「末廣中華そば」「ヤキメシ黄身のせ」

黒い!
この感じ、まさに新福菜館のあれだ!

これが末廣ラーメン本舗の「末廣中華そば」
漆黒のスープに、雑然とトッピングされたチャーシューの迫力。
まさに京都ラーメンといった趣だが、これを秋田県で味わえるのが面白い。

ちなみに新福菜館本店のラーメンは、

やっぱり黒い!

スープは新福菜館よりも若干コッテリ気味となっており、味もまろやかになっている。
出汁の旨味が全面に出てくるような、奥深さのある味わいのスープだ。
東北の人達の味の好みが何となく見えてくるような気がする。

麺は中太ストレート麺
濃厚なスープによく絡む。

しかしここまで来て、何か足りないと気づいた人もいるのでは。
そう、ネギである。

ネギはセルフで盛り放題となっていて、どんぶりに盛られているのだ。

ネギは京都ラーメンらしく、九条ネギとなっている。
大きめのネギで、食感もジャギジャギと気持ちの良いあれだ。

これを取りたいだけ取り…

ラーメンにトッピング!

ネギ is 最高である。

そして「ヤキメシ黄身のせ」

中央に美しくトッピングされた黄身が何ともチャーミングである。

こちらも同様に黒い!

ヤキメシの食感は新福菜館とは異なり、こちらはドライな感じで、少し歯ごたえのある食感だ。
味漬けもラーメンのスープ同様にマイルドとなっており、とにかく食べやすい。

黄身とまろやかさと相まって、どれだけでも食べていられそうになる。

京都のたかばしに生まれた新福菜館をルーツとし、遠く離れた秋田県で愛される末廣ラーメンの味。
まさに関西と東北のマリアージュだ。

秋田に訪れたら是非とも末廣ラーメンを味わって欲しい。
なお、秋田駅前の末廣ラーメンは何と24時間営業である。

末廣ラーメン本舗 秋田山王本店の地図