新福菜館 本店

歴史ある京都ラーメン、その老舗中の老舗といえば

ラーメン激戦区の京都において、京都ラーメンというスタイルのルーツと言われるお店の一つ、「新福菜館」
その本店は、京都駅近くのたかばしにある。

新福菜館 本店は、京都駅の5番出口から徒歩5分、JRの線路をまたぐ跨線橋の途中にある。
京都の人気ラーメン店である第一旭の本店隣接しているからインパクトも絶大だ。

第一旭、新福菜館ともに連日長蛇の行列が出来ることも珍しくない。
両店とも京都のラーメン文化を語る上で外すことの出来ない重要店である。

新福菜館の創業は1938年に遡る。当初は屋台からスタートし、1944年に現在の場所に本店を構えた。
日本でラーメンブームが起こるずっと前から営業を続ける老舗だ。

2019年現在、新福菜館は本店と暖簾分けで、東京・大阪・愛媛などの店舗も含め、全15店舗が存在する。
本店以外は基本的に暖簾分けであるため、店舗毎に様々な差異がある。

中華そばのバリエーション、そしてヤキメシやまかない丼にも注目のメニュー

新福菜館 本店のメニュー表

ラーメンのメニューは
特大新福そば 900円
特大肉多目 1150円
肉多目 900円
竹入中華そば(メンマ入り) 800円
中華そば(並) 700円
中華そば(小) 600円
中華そば(肉なし) 550円

となっている。
メンマ入りなのを「竹入中華そば」と言うところが面白い。

その他、ヤキメシや付出し肉、朝鮮漬などもある。

ここでは最もベーシックな「中華そば (小)」をオーダー!

店内はテーブル席を中心としたこぢんまりとしたフロアだ。

店内にもメニューがある。

メニュー表になくてこっちにあるものとして「まかない丼」がラインナップしている。
これは、チャーシューの切れ端を九条ネギと共にご飯にトッピングした丼だ。

漆黒のスープには濃厚なコクが!

運ばれてきた「中華そば」

新福菜館伝統の黒いスープがインパクト絶大だ。

ドサッと盛られた九条ネギ
これぞ京都ラーメンといった趣だ。

鶏ガラ&豚骨ベースの出汁に新福菜館伝統の醬油だれをブレンドしたスープは見た目こそ濃厚だが、味わってみると甘みのある優しい味だ。

チャーシューは柔らかく、豚肉の脂肪分の旨味をダイレクトに感じることができる。

麺は中太麺のストレート。京都ラーメンの中でも中太麺のお店は多くなく、新福菜館のキャラクターの一つとなっている。

テーブルの上には七味、一味、辛味噌、コショウがスタンバイ。

味にパンチが欲しくなったら辛味噌をドロップすることで、スープが一気に激変する。
コクのあるスープとの相性も完璧だ。

歴史のある新福菜館のラーメン。そのインパクトのある見た目とは裏腹に食べやすく、チャーシューはしっかりと旨味を演出し、スープは最後まで飲み干したくなるほどの濃厚なコクがある。
それらが絶妙なバランスで提供され、新福菜館にしかないキャラクターが作られている。

京都ラーメンでの永遠の定番とも言える新福菜館の本店、京都駅から徒歩圏内ということで、連日の行列となるのも頷ける。

また、新福菜館はヤキメシもラーメンのスープ同様に漆黒の色をしており、深いコクを味わえる逸品となっているので、こちらも是非おすすめしたい。

新福菜館 本店の地図

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