そんじょそこらのコッテリとは違う
「天下一品」という名前のラーメン屋さんがある。
独特のこってりとしたスープは、誰もが忘れられない味である。ある者は二度と食べたくないし、ある者は毎日のように食べたくなる。
そんな「天下一品」の本店は、京都市内にある「北白川総本店」だ。
今や全国にチェーン展開をする天下一品 北白川総本店。
天下一品の歴史はここから始まった。
昭和四十六年創業 総本店と書かれた看板。まさにここが天下一品の聖地だ。
白川通りに面する、天下一品総本店。
数々の名店が並ぶ京都のグルメゾーンである。
本店らしい掲示物が充実した店内
天下一品 北白川総本店の店内の様子。長いカウンター席とテーブル席がある。
カウンター席は感染予防のため、それぞれの席が仕切られている。
まるで「一蘭」の味集中カウンターを彷彿とさせる。
天下一品創業者の木村勉氏に見守られる空間。
「正しい努力」とは、天下一品の企業理念だ。
創業時から現在まで続く天下一品の年表が、4枚ものプレートで掲示されている。
天下一品は、1971年に創業者の木村努氏によってその歴史が始まった。
当初は屋台からスタートした天下一品。初日の売上げは11杯だったという。
「天下一品のテーマ」なる曲の歌詞も掲示されている。
ラーメンだけでなく、バラエティに富んだメニュー構成
定番のラーメンはもちろん、様々なメニューがラインナップしているので、中華料理店としても楽しめるのが総本店の特徴だ。
今回はもっともスタンダードな「こってり 並 にんにく入り」をオーダー!
これぞ天一!
そして運ばれてきた「こってり 並 にんにく入り」!
この青ネギのトッピングも…
このチャーシューも…
この麺も…
そして、このスープも…
全てが渾然一体となった食べ物、それが天下一品のラーメンだ。
他のどのラーメンとも違う、まさに孤高の存在。
この北白川総本店は、他店よりもスープがマイルドでコクがある気がする。
他の店舗は工場から濃縮されたスープが届いているが、この総本店に関しては店内でいちから作っている、という噂があるほどだ。
店員さんにその真偽を聞いたところ、「他店と全く同じです」との回答を頂いた。
なぜ味が違うと感じたのか? それは謎である。
それがこの「本店の旅」を始めたきっかけとなった。
本店だったら何が違うのか。なぜ違うのか。他のチェーン店も同様に本店だけ違うのか。
果てしない旅が始まったのである。