京都の老舗ラーメンチェーン店のひとつ
ラーメン文化が根強く生きる京都。
中でも老舗ラーメン店の一つに数えられる「ラーメン藤」。
その本店は、京都市南区東九条にある。
「本店」の看板が頼もしい。
黒い壁に、シンプルに「ラーメン藤」のネオン。なかなかのインパクトだ。
数ある京都生まれのラーメンチェーン店の中でも老舗級となるラーメン藤は、1972年に1号店をこの地で創業した。
ラーメン藤 本店は、地下鉄烏丸線 十条駅から徒歩2分のところにある。
京都を発祥とするラーメン店で、1970年代前半に創業したチェーン店は、ラーメン横綱、天下一品などだ。ラーメン藤は、それらとほぼ同じくらいの歴史を持つラーメン店である。
2020年1月現在、ラーメン藤の看板を持つ店は京都を中心とした関西と北陸に24店舗で営業されている。
なお、名古屋でチェーン展開する藤一番、ラーメン福は、こちらのラーメン藤 本店の暖簾分けからの独立店だ。
古き良きラーメン店の雰囲気を残す店内
ラーメン藤 本店の店内はカウンター席のみとなっている。
横一列に並んだカウンター席が壮観だ。
メニュー表は、ラーメン、特製ラーメン、味噌ラーメンといったラーメンから、豚めしや餃子などもラインナップしている。
今回はオーソドックスな「ラーメン」をオーダー!
ラーメンの替え玉は100円だ。
とんこつ醤油に豚バラチャーシュー、そして細麺ストレート
しばらくして運ばれてきたノーマルの「ラーメン」!
山盛りにトッピングされた九条ネギ、バラ肉の薄切りチャーシュー、そしてとんこつ醤油のスープ。
これぞ京都ラーメンの王道といった出で立ちだ。
とにかく九条ネギが山盛りで嬉しい。
チャーシューもたっぷりと入っている。
とんこつ醤油のスープはビシっと塩味が効いており、あっさり風味の中にもコクを感じることのできる逸品だ。
細麺ストレートの麺。この麺は同じ京都の有名店である新福菜館や第一旭とは違うものだ。
スープの出汁がとてもおいしく、最後まで飲んでいる途中にどんぶりに書かれていたこの文字…
かすれかけた「ラーメン藤 本店」の文字が、この店の長い歴史を感じさせてくれた。
京都の地で長年に渡って地元民に愛され続けるラーメン藤。
シンプルで飾らない、そして変わらないその味は、これからも京都ラーメンの代表格でありつづけるだろう。