京都ラーメンのルーツの、そのまたルーツ
京都には数多くのラーメン店があり、まさにラーメン激戦区の様相を呈している。有名店には県内外から数多くの客が詰めかけ、行列を作ることもある。
そんな有名店の一つがここ、「本家 第一旭 たかばし本店」だ。
「第一旭」という名前を冠するラーメン店は実に多いが、フランチャイズ、のれん分けなどその流派は多岐に渡っており、全体の把握には多少手間が掛かる。
関西を中心に「第一旭」「元祖第一旭」「たかばし」「神戸ラーメン第一旭」、そして愛知にも「尾張ラーメン第一旭」といった数々ののれん分けやフランチャイズが存在する。
その全ての大元がここ、京都にある本家 第一旭 たかばし本店である。
本家 第一旭は、創業以来50年以上の歴史のあるラーメン店である。
京都駅から徒歩5分のところ、JRの跨線橋(この橋の名前が「たかばし」)の付け根にあり、有名ラーメン店「新福菜館」と隣同士に位置している。
毎日、この2店には常時長い行列が出来ており、大きなスーツケースを持った外国人や、京都観光のハンドブックを持った観光客も多い。
伝統的な京都ラーメンの味を楽しみたいということだろう。
活気のある店内だが広くないので、一人で行く場合は他の一人客との相席となることが多い。
とんこつ醤油のスープに九条ネギ、これぞ京都ラーメン
本家 第一旭 たかばし本店のラーメンである。
独特の九条ネギが目を引く醤油ラーメンだ。チャーシュー、麺、スープ、それぞれに何かインパクトがあるものではなく、全体的に程よいバランスの上に成り立っている。
なので味が優しく、飽きが来ないのが特徴と言えるだろう。
京都のこの地に生誕し、今なお人気を博しているシンプルなラーメン。
朝は5時から営業しているので、朝まで遊んだ後や高速バスが着いた後の朝食として、あっさり目の優しいスープはぴったりだろう。