名古屋ローカルのラーメンチェーン店
名古屋市内を中心にチェーン展開を行うラーメン店「ラーメン福」。
モヤシが多めに盛られたそのルックスはラーメン二郎を彷彿とさせる。
ラーメン福の本店は「土古(どんこ)店」だ。
ラーメン福 土古店は、名古屋臨海高速鉄道あおなみ線「名古屋競馬場前駅」より徒歩9分、東海通と環状線の交差点にある。
黄色と赤の看板が目立つので、容易に発見できるだろう。
ラーメン福は名古屋で長い歴史を持つラーメン店だ。
その創業は1978年に遡る。
ラーメン福の前身である「アライグループ ラーメン藤」の1号店を、1978年4月に創業。この店舗は現在は「ラーメン福 十一屋店」として営業を継続しており、ラーメン福の1号店だ。
本店である土古店は1993年にこの地で開業。1号店ではないが、本社機能も兼ねた本店として営業されている。
ラーメン福は2019年5月現在、名古屋市を中心に11店舗で運営されている。
まさにシンプル・イズ・ベスト
ラーメン福 土古店の店内はカウンター席のみというシンプルな構成になっている。
メニューはシンプルで、ラーメンの味(スープ)は1種類しか無い。
ここでは無印の「ラーメン」をオーダーした。
テーブルの上に置かれているのは塩、ラー油、ラーメンタレ、餃子のタレ、コショウ。ラーメン店としてオーソドックスな調味料たちだ。
横には辛味噌も置かれている。
モヤシの量に圧倒され、飾らないスープに舌鼓する
そして運ばれてきた「ラーメン」!!
とにかく山盛りに盛られたモヤシの量に圧倒されるが、これがラーメン福の標準なのだ。
そしてなかなか麺が見えてこない…
スープは背油醤油味のみだ。
モヤシの山を少しかき分けると麺が出現する。
さらには細切れになったチャーシューも現れる。
このチャーシューは「並肉」と呼ばれているのだとか。
麺は中太麺で、噛み応えのある太さだ。
創業から40年以上経った今もなお守られ続ける味。昨今のラーメンのような派手さは無いが、確実に美味さを感じ、時々猛烈に食べたくなるような味がここにあった。
名古屋人のソウルフードと言われるラーメン福。その本店の味は、名古屋メシではない、もう一つの名古屋の味であった。