名古屋メシを代表するお店のひとつ
名古屋名物、みそかつ。
「名古屋名物みそかつ 矢場とん」はみそかつが食べられるお店の中でも代表的なお店の一つだ。
矢場とんの本店は、愛知県・名古屋市の大須にある「矢場町本店」だ。
矢場とん 矢場町本店のビルの壁面には、矢場とんのマスコットキャラである大きな豚の絵が描かれているので、遠くからでもすぐに分かる。
ちなみにこの豚は「ブーちゃん」というらしい。そのままだ。
矢場町の交差点からすぐ。
もしくは、地下鉄名城線・矢場町駅か、地下鉄鶴舞線・上前津駅から徒歩5分ほどのところにある、矢場町本店。
いつも多くのお客さんが、名古屋の味を求めて訪れている。
矢場とんの歴史は、みそかつの歴史
矢場とんは1947年、「矢場のとんかつ」として南大津通四丁目電停前に創業した。創業者は鈴木義夫氏である。
みそかつのルーツは、鈴木義夫氏がたまたま食べていた串カツをおもむろにもつ煮込みの鍋に入れてみたところ、とても美味かったことから、このレシピを思いついたのだとか。つまり、偶然の産物である。
「矢場のとんかつ」は人気を博し、1970年に「みそかつの矢場とん」として旧本店を建設した (現:レストランわらじや)。
現在の矢場町本店は、2005年に建設されたものだ。
2017年2月現在、全国に16店舗のチェーンとなっている。
ビル丸ごと、矢場とん!
矢場町本店のビルは全てのフロアが矢場とんであり、5階建てとなっている。
1階~3階が客席で、4階と5階は宴会場となっている。
1階のカウンターの上には、矢場とんの歴史が分かるパネルの掲示がある。
階段には矢場とんの古い写真が数多く掲示されている。
2017年で70周年を迎える矢場とん。
1階には矢場とんグッズコーナーもある。
みそだれやオリジナルカレー、Tシャツなど、矢場とんファン待望のコーナーだ。
レジカウンターには、カンボジアへの募金箱がある。
なんとカンボジア王国のフン・セン首相から、矢場とんに感謝状が贈られていた!
巨大とんかつに、味噌ダレを
矢場とんのメニュー。今回は「わらじとんかつ」をオーダーした。
「ブーちゃん」が描かれたオリジナルの湯飲み、割り箸、お手ふき。
1階のカウンターからは厨房を見ることが出来るのも、楽しみのひとつだ。
厨房の店員さん達のコックコートの背中にブーちゃんの絵が描かれているのが可愛い。
矢場とん 矢場町本店の「わらじとんかつ」である。
わらじとんかつとは、ロースとんかつ2枚に、みそだれ、ソースをそれぞれかけた、欲張りな逸品である。
その大きさから「わらじ」と名付けられている。
手前がソース、奥がみそだれである。
みそだれは味噌とはいえさらりとした液状であり、これをとんかつ全体にジャブジャブとかけるのが、矢場とん流である。
サクサクと柔らかいロースと、甘めの味付けがされたみそだれ、そしてソース。その絶妙な味付けと歯ごたえは食べ始めるとすぐに癖になり、見た目の迫力に反してあっという間に平らげてしまった。
70年にも渡ってみそかつを作り続け、名実共に「名古屋メシ」を代表する食べ物に育て上げた矢場とん。その本店は今も存在感たっぷりに、名古屋を行き交う人々の食欲を刺激している。