名古屋で愛される定番の味
数多くのラーメンチェーン店のある名古屋で、京都ラーメンに近いスタイルのお店といえばここ「藤一番」。
瓦町にあった1号店はすでに無く、2号店である今池店が現状最古店だ。
錦通り沿い、地下鉄今池駅ら近くにある藤一番 今池店。
黄色い看板に大きく「らーめん」とあるのがシンボルだ。
藤一番のシンボルキャラであるこの亀は、「ター坊」と名付けられている。
それでは入店してみよう。
それは京都ラーメンの流れを汲むお店
藤一番は、株式会社藤一番によって運営されているラーメンチェーン店だ。
創業者である牧野正義氏が京都で食べたラーメンの美味しさに感銘を抱き、すぐさまそのラーメン店で修行。半年後の1984年、名古屋で創業し、設けた店舗が藤一番の1号店で、瓦町にあった。(現在は閉店)
牧野氏が京都で修行した店舗はラーメン藤で、京都ラーメンの王道を行く老舗。その味を出身地でもある名古屋の地で受け継いだのが、藤一番の始まりだ。
この今池店は1985年にオープンした2号店で、現在では最古の店舗となっている。とはいえ近年内外装をリニューアルしたので、古さは感じさせない。
2023年1月現在、藤一番は愛知県と岐阜県を中心に31店舗で運営されている。
藤一番のグランドメニュー。
ちなみにキャラクターのター坊が亀なのは、2号店である今池店の場所はそれまで短期間でテナントが退くという場所で、新たに藤一番が入居する際にはお祓いまでしてもらったのだという。
その時、お坊さんから「亀の剥製を置くと良い」と助言され、店内には亀の剥製が設置された。すると、藤一番は閉店することなくこの場所で営業を続けられていることから、亀をモチーフにしたキャラクターを生み出した。それがター坊だ。
ラーメン屋なので、醤油、豚骨、味噌、とそれぞれのラインナップが並んでいる。
下部には様々なトッピングメニューもある。
今回は「しょうゆらーめん」をオーダー!
愛され続ける定番の味、とのことだ。
春一番のチャーシューのこだわり。
さらに、塩、台湾、辛味。
台湾ラーメンがあるところが、名古屋ルーツを感じさせる。
スープ、麺、チャーシューのこだわりが書かれている。
別紙のランチタイムメニュー。
ランチタイムはトッピングなどの1品目が無料で追加可能だ。
名古屋あげの「味匠くすむら」とのコラボ「名古屋あげ↑和風らーめん」という、名古屋ならではの限定メニューもあった。
ここ数年、飲食業界には厳しい風が吹き荒れておりました。そんな中、弊社は絶えることなくらーめんを提供し続ける ことができ、来年、四十周年という節目を迎えられる運びとなりました。
これもひとえに、藤一番のらーめんを愛し続けてくださった皆様のおかげです。
三十九年目の終盤を迎えた今。
皆様へのサンキューの気持ちを込めて、ドリンク類を一九〇円で ご提供いたします。今日もおつかれさま!ビール
三十九周年ありがとう!チューハイ
四〇周年迎えられそう!ハイボール今年も残りわずか。今年最後のもうひと踏ん張り。
最高の一杯と最高の名古屋らーめんで、伴走させていただければ幸いです。二○二二年十二月吉日
代表取褲役社長 牧野 正義
社長からのメッセージが書かれているが、ここは定期的に更新されていくページだ。
そしてこの時期、ビール、ハイボール、チューハイが190円という爆安価格で販売されていた!
これぞ背脂醤油!ほっこりする味
自家製の秘伝のタレで二度仕込みしたという。
ビシっとした旨味が、ラーメンにアクセントを加えてくれる。
このスタイルも、京都ラーメンを感じさせる。
豚骨や鶏ガラを使った出汁が、どこまでも飲めそうな旨味を与えてくれる。
卵を練り込んでいることが特徴の麺にはコシがあり、噛み応えが抜群。
それでいて、小麦の美味しさもしっかりと感じることができる。
ラーメンといっても、その広い世界を感じさせてくれた。