麺屋はなび 高畑本店

台湾まぜそば発祥の店

台湾ラーメンは台湾ではなく、名古屋で生まれた名古屋メシのひとつだ。
そして台湾まぜそばも同様に、名古屋で生まれた名古屋メシである。

その発祥の店は「麺屋はなび」。その1号店であり本店は、名古屋市中川区にある高畑本店だ。

地下鉄東山線 高畠駅、もしくはあおなみ線 荒子駅から徒歩3分ほどの住宅地にある、麺屋はなび 高畑本店

大きく「はなび」と書かれたシンプルな看板と暖簾。

「まぜそば」と「汁そば」、それぞれの麺の量が表記されている。

それでは入店してみよう。

カウンター席だけの店内に流れ続けるサザンオールスターズ

麺屋はなびは、2008年、新山直人氏によって創業した台湾まぜそばの専門店だ。
新山氏は台湾ラーメンを提供するラーメン店やイタリアンでの計12年間の修行を経て、独自の台湾まぜそばを編み出した。それは、台湾ラーメンに入れるための台湾ミンチを作ろうとして失敗したものを、ゆであげた麺の上に載せてみた所、その美味しさに気付いたところから始まるという。まさに失敗は成功の母だ。

2008年のオープン以来、台湾まぜそばは進化し続けており、オープン当初の味と現在の味は異なるという。しかしそれは、人気を持続させるための秘訣なのだとか。

名古屋で生まれた台湾まぜそば。
2022年5月現在、系列の担々麺はなびと合わせ、日本と海外に40店舗で運営されている。

入り口にある食券機。
まぜそばのバリエーションが数多く並ぶ。台湾ラーメンや丼物もあるようだ。

今回はノーマルの「台湾まぜそば」をオーダー!

複雑なバリエーション構成におけるメニュー名と具材がマトリクスになっていて、すぐに把握できる。

麺屋はなびの台湾まぜそばは、「新なごやめし総選挙」にて準グランプリを受賞している。

新なごやめしの準グランプリを受賞した時の名古屋市長からの賞状も掲示されていた。

壁にはサザンオールスターズや桑田佳祐のポスターが貼られており、店内は延々とサザンオールスターズの曲だけが流されている。

台湾まぜそばの食べ方はこうだ。

「はなび流」まぜそばの食べ方
一、まずよくまぜます。この時、レンゲと箸を使うとまぜやすいです。

二、食べ進めてから「自家製昆布酢」を入れると、サッパリとした甘みが出て、味の変化が楽しめます。※入れすぎ注意

三、麺を食べ切ったら、残ったタレの中へ「追い飯」(レンゲ一杯分の白めし)を投入し、レンゲでよくまぜます。

完食!! これがはなび流

辛さの調整も可能だ。
なお、ノーマルの0辛であってもピリ辛な辛さである。

とにかく混ぜて!味変を楽しむ台湾まぜそば

しばらくして提供された「台湾ラーメン」

麺の上にはニラ、ネギ、魚粉、卵黄、そしてたっぷりの台湾ミンチがトッピングされている。
その様子はどこか美しさすら感じさせてくれる。

これを一気に混ぜるなんて…!?

刻まれた生ニンニク。

まず、黄身をブレイク!
(黄身・ア・ブレイク)

まぜる!
まぜる!

とにかくまぜる!

まだまだまぜる!!!

だいぶまざった!!

麺をリフトアップすると、独特の粘り気がある。
これは麺に傷を付けることで、麺から出てきた粘り気とのこと。

この粘り気に、魚粉や生ニンニクが絡み合う。
そこにスパイシーな台湾ミンチがパンチ感を与えてくれるが、卵黄がフワッとマイルドにコーティングしてくれる。

この絶妙なバランス感は、台湾まぜそばに多くのファンが付いていることも納得だ。

途中で「自家製昆布酢」を入れることで酸味が加わり、一気に味変する。
かなり急激に味が変わるので、少しずつ試してみるのが良いだろう。

フィニッシュは残ったタレの中へ「追い飯」するのも定番だ。

台湾まぜそばを発明し、日本に台湾まぜそばを広めたお店、それが麺屋はなび。
1号店でもある高畑本店はカウンターだけのコンパクトなお店だが、行列が途切れなかった。

麺屋はなびから独立した台湾まぜそばチェーンの麺屋こころをはじめ、日本中に数多くの台湾まぜそば店のある現在。
そのルーツを確かめに、名古屋に足を運んでみるのも良いだろう。

台湾まぜそば 高畑本店の地図

おうちで食べる麺屋はなびの台湾まぜそば

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