名古屋の「あの」珈琲店を全力で感じさせてくれる
数多くの喫茶店がひしめき、コーヒー文化華やかな街、名古屋。
名古屋生まれの喫茶チェーン店も数多く、市内はまさに激戦区といった様相だ。
そんな中、2011年に誕生した「金シャチ珈琲店」。
2017年には2号店である又穂店をオープンさせ、2020年7月現在、2店舗で運営されている。
どこかあの珈琲店を思わせる雰囲気を漂わせる外観は、何かただものでは無い存在感を放っている。
看板の表面がパリパリになっているのも味わい深い。
金シャチ珈琲店のエントランス。
やっぱり、いや…かなり、あの珈琲店を思わせる。いや、落ち着け。
ここは金シャチ珈琲店だ。
金シャチ、それは名古屋城のシンボルとなっている金のシャチホコ。それが図案化されたカフェが金シャチ珈琲店であり、それ以上でも以下でもないはずだが、どこかに心のざわめきを抱えたまま入店する。
内装も「あの」珈琲店を…
これが金シャチ珈琲店 黒川店の店内。広い店内はウッディーで温かく、少しレトロな雰囲気だ。
パーテーションにはすりガラスで「KINSHACHI Coffee」とある。
これがテーブル席の様子。
既視感のあるソファーだが、なかなかくつろげそうだ。
様々なマガジンが用意されているので、軽く漫画喫茶のような楽しみ方もできる。
ちなみに上の階は漫画喫茶となっており、経営は同じようだ。
さらには金シャチ珈琲店オリジナルブレッド「ゴールド食パン」まで販売されている。
フルラインナップの驚くべきメニュー構成
金シャチ珈琲店のグランドメニュー。
まずはコーヒーのページから。
ホットコーヒー、アイスコーヒーと、様々なメニューが用意されている。
今回は「アイスコーヒー」をオーダー!
既視感のあるマグカップに入っている…
ちなみにたっぷりサイズだと+100円だ。
ソフトドリンクはまだまだある。「金シャチオリジナルコーヒーシェイク」もあれば、アルコールも用意されている。
そして右側のページはデザート。
あれっ、これは…
激しく既視感のあるこいつ…
シロ… シロ…
違う、「切り株ソフト」!
温かいデニッシュパンに冷たいソフトクリーム 一番人気のデザートです、とのことだ。
特筆すべきは、ソースがエスプレッソ、メイプルシロップ、チョコレート、ストロベリー、キャラメル、抹茶と6種類の中から選べること。これは嬉しい!
もちろんオーダー!
名古屋の喫茶店といえばボリューミーなサンドイッチ。
もちろん金シャチ珈琲店にも豊富なバリエーションがラインナップしている。
そしてこのページがザ・名古屋!
スパゲッティのページには、有無を言わさずあんかけスパゲッティだけが掲載されているのだ。
あんかけスパゲッティといえば「ミラカン」!
数ある名古屋メシの中で、名古屋でしか通用しないメニューの筆頭だ。
あんかけスパ専門チェーン店の「パスタ・デ・ココ」にもラインナップしていた逸品だ。
ミラカンとは、赤ウインナーなどのハム類をトッピングした「ミラネーズ」と、野菜をトッピングした「カントリー」をミックスした「ミラネーズカントリー」の略称であることを覚えておきたい。
こちらは「ポークピカタ」!
ミラカンの野菜だけバージョン「カントリー」もある。
さらにメニューがある。こちらは定食、どんぶりなどの和食メニュー!
もう、あの珈琲店からは遠く離れたところまで来てしまったようだ。
唐揚げ定食を中心に、焼きそば・焼きうどん、そして豚丼やてりマヨチキン丼、味噌かつ丼までラインナップ。何もかも足し算をしてハデにしていく名古屋ロジックだ。
ダメ押しに、冷やし中華まである。
冷やし中華はじめました、カフェなのに。
ランチメニューの構成。
かなりリーズナブルに、カレーやあんかけスパが11種類から選べることができる。
特にあんかけスパは麺1.5倍 or 小ライスが無料という太っ腹だ。
こちらはモーニングメニュー。
トーストのボリュームも満点だ。
それにしてもトッピングメニューのラインナップが充実している。
金シャチ珈琲店、現在2店舗で運営中だ。
コーヒーと切り株ソフトで、居心地は最高
そして運ばれてきた「アイスコーヒー」と「切り株ソフト」!
おお、この組み合わせ。これぞ名古屋!
あの珈琲店を思わせるマグカップになみなみと注がれたアイスコーヒー。
味わいはビターで、焙煎の深みを感じさせてくれる本格的なものだ。
アイスコーヒーにはミルクとガムシロップが付けられる。
なお、豆は付いてこない。
これが切り株ソフト!
可愛く添えられたさくらんぼがアクセントで、女子ウケ、インスタ映えもバッチリだろう。適当だが。
「切り株ソフトたべたよ~!」と書いてこの写真をUPする。
それが最先端かつ最深部を往く名古屋カフェ事情通の中では最もイケている行為に違いない。
切り株ソフトのソースは「エスプレッソ」をチョイス!
アフォガード気分が楽しめる逸品だ。
メニューにある通り、アツアツのデニッシュにソフトクリームの組み合わせが堪能できた。
そして金シャチ珈琲店は各席にAC電源があり、店内にはフリーWiFiが飛んでいるので、パソコンなどを持ち込んでの作業も快適に行うことができそうだ。
これだけのメニューラインナップ、座り心地の良いソファー、電源などのコワーキング環境の充実もあってか、店内にはそういったお客さんが多かった。
あの珈琲店とは似て非なる…というか意外と全く違うポジションで、金シャチ珈琲店は貴重な空間であることは間違いなさそうだ。