若鯱家 錦店

名古屋発、カレーうどん専門店

うどんの専門店は多い。カレーの専門店も多い。しかし、カレーうどんの専門店となるととたんに少なくなる。
ここ「若鯱家」は名古屋発のカレーうどん専門店だ。
1号店や本店は存在しないが、かつて栄にあった1号店の至近店であり、本社が入居するビルということで、錦店を紹介したい。

地下鉄栄駅からすぐ。居酒屋やスナックなどの飲食店が多く集まる錦で、ビルの1階にある若鯱家が錦店だ。

ショッピングセンターに出店することの多い若鯱家において、錦店のような路面店は珍しい。

それでは入店してみよう。

カレーうどんを追求しつづけて

若鯱家の創業は1987年。株式会社若鯱家ブラザーズ(現・株式会社若鯱家)が創業され、「若鯱家」として栄に1号店が出店された。
1990年9月に「若鯱家」という名称が商標登録され、愛知県を中心にチェーン展開を開始。
オフィスビルやショッピングセンターのレストラン街を中心に出店されている。

そのルーツは、1976年に創業し、個人店として営まれていた「若鯱家」に由来する。
ここは名古屋で最初にカレーうどんを出した店として知られ、鶏ガラスープにカレースパイスを数種類ブレンドするという独自のレシピで独特の風味を編み出した。
ここで働いていた方が1987年に独立し、新たに「若鯱家」として栄に出店したのが現在の若鯱家である。
店名が商標登録されたため、元々の若鯱家は1992年に「本家 鯱乃家」という店名に変更する。
現在は若鯱家と本家 鯱乃家は全く関係が無く、交流も無いという。
本家 鯱乃家についてはこのエントリーを参照してほしい。

若鯱家 ルーツ店 本店 鯱乃家

暖かみのある店内が、カレーうどんへの期待を高めてくれる。

若鯱家のグランドメニュー。
表紙からカレーうどんである。

こだわりの【極太麺】
この麺の太さは、とろみのあるカレールゥがよく絡むように計算されたもの。
気温や湿度によって、小麦粉・塩・水の配合を微妙に調整して、いつでもモチモチ食感に。

秘伝の【カレールゥ】
魚介の風味豊かな和風だしとオリジナルの鶏ガラスープをベースに
数種類のスパイスをオリジナルで配合した秘伝のカレー粉を合わせて、とろみのあるコク深い味わいに。

メニュー1ページ目。
ベースとなる3種類のカレーうどんと、トッピングが提案されている。

やはりここは「名物 カレーうどん」をオーダー!

「黒辛カレーうどん」「白まろカレーうどん」も捨てがたい!

トッピングの種類は豊富だ。
えびフライが気になる。

牛すじどて味噌煮も気になる一品だ。

これはすごい。
名古屋城の金のシャチホコを思わせる、ド派手な「金シャチカレーうどん」
えびフライとチーズのコラボだ。やはり名古屋メシはこうでないと。

愛知名物の八丁味噌を使ったカレー煮込みうどんも。

こちらはカレーではない味噌煮込みうどん

内側に「若鯱家」のロゴが入ったシグネチャーモデルの湯飲み。

極太麺に絡みつく、出汁の効いた濃厚カレー

しばらくして運ばれてきた「名物 カレーうどん」

紛うこと無き、カレーうどんである。

かまぼこには「鯱」の文字が入っている。

ドロッとしたルーは、魚介ベースだという和風の出汁とブレンドされて、いわゆるカレーライスのルーとは全く別物。
旨味がしっかりと閉じ込められている。

麺は極太でワイルドなものだが、表面はツルツルで、喉ごしが気持ち良い。
これがカレーのルーによく絡み、ズズズっと口に入れると、口の中に香ばしい味わいが広がる。

ルー、麺ともに食べやすく、辛いのが苦手な人でも問題無さそうだ。
私は少し辛いのが好きなので、一味をプラスした。

使われている具材の中で、豚肉は「スギモト」、揚げは「くすむら」という、名古屋の店から仕入れているのだとか。

カレーうどんの専門店で、しかもチェーン店となるとあまり無い。
そんな中、名古屋で生まれた若鯱家は、カレーうどんを食べやすく、何より分かりやすい存在にしたと思う。

若鯱家 錦店の地図

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