豊橋生まれのかつ丼専門店
かつ丼を中心としたメニューをすぐに食べられる、かつ丼のファストカジュアル店「かつさと」。
全国にチェーン展開する同店の1号店は、愛知県豊橋市牟呂中村町にある牟呂店だ。
豊橋駅から西へ。みなと大通り沿いにあるかつさと 牟呂店が、かつさとの1号店だ。
巨大な看板がロードサイドに映える。
ひれかつ弁当800 こだわりかつ丼500と書かれた看板。よく見ると税込価格が消費税率8%の時代のままだ。
かつさと 1号店 牟呂店、それでは入店してみよう。
かつ丼の味に集中できそうなシンプルで明るい店内
かつさとは、ヴィレッジフーズ株式会社によって運営されているかつ丼の専門店。
かつさとのルーツは、愛知県田原市でオープンした「大むら」という蕎麦店になる。
1999年、大むらに寿司や釜飯を加えた新業態の「みかわの郷」が 愛知県田原市にオープン。
その翌年の2000年、みかわの郷で人気だったかつ丼を提供するかつ丼専門店として、「かつさと」の1号店である牟呂店が愛知県豊橋市にオープンした。
そのようなルーツがあるため、かつさとの出汁は大むら時代に作られたものを受け継いでおり、一朝一夕には出せない深みのある味わいを作り出しているのが人気の秘密だという。
2021年12月現在、愛知県を中心に全国・一部海外を含めて59店舗で運営されている。
かつさとのルーツは愛知県田原市にあるというポスター。
前述の蕎麦店「大むら」がかつさとのルーツであることが語られている。
広いフロアだが、カウンター席が中心という構成になっている。
まさにファストカジュアルだ。
一、「肉は」新鮮で良質なやわらか豚
一、「パン粉は」サクサク荒びき生パン粉
一、「油は」すっきりカラッと植物油
一、「ソースは」果実たっぷり手造りソース
一、「キャベツは」歯応えシャキシャキ新鮮キャベツ
店内にある「かつさと」のプレート。
かつ丼気分を盛り上げてくれる。
メニューは木札で壁に掛けられているが…
テーブルに用意されたグランドメニューに詳細な内容がある。
1ページ目は「丼ぶり」から。
代表メニューであり、一番の推しメニューである「かつ丼」から始まる。
豪華版の「デラかつ丼」や、愛知らしい「ソースかつ丼」、そして三河らしい「味噌かつ丼」までラインナップしている。
かつ丼だけではなく、定食としてロースかつのとんかつ定食もある。
山盛りからあげやカレーも。
さらにはうどんまでラインナップしている。
今回はオーソドックスに「かつ丼」をオーダー!
好きな具材を追加オーダーすることも可能だ。
ジューシーなロースカツに少し甘めのタレ!
そして運ばれてきたのは「かつ丼」!
どこからどう見ても「かつ丼」である。
肉厚のカツの上に玉子がザーっと掛けられている。
味付けはやや甘め。
東三河の甘い味噌カツにも通じるような所がある。
表面はカリッとしたパン粉。
肉はサクッと柔らかく、気がつけば無心で食べているような美味しさに満ちている。
カラシはかつさとオリジナルだ。
低価格で、スピーディ。
それでいて肉厚のロースが、サクサクの衣とふんわりの玉子をまとって提供される。
カツ丼、それは小さな丼の中にある小宇宙。
シンプルでいて、奥の深さを感じさせてくれる。
豊橋に1号店を設け、全国に羽ばたくかつさと。
東三河テイストのファンは、かつさとを通じて全国的に増えるかも知れない。