濃厚なカレーうどんが食べたくなったら
名古屋発のカレーうどん専門店「若鯱家」。
徐々に全国に店舗を増やしつつある。濃厚なカレーうどんが好きな人なら一度は行ったことがあるだろう。
そんな若鯱家、実はルーツとなっている店があった。それが、「本店 鯱乃家」。
レトロな店舗で、いかにも老舗の風情がある。今、チェーン展開する若鯱家とはかなりイメージが違う。
ここは1976年創業の店で、創業時は「若鯱家」と言った。名古屋のカレーうどん文化を創造した店だ。
鯱乃家、その歴史
ここは若鯱家として営業していたが、1987年、ここで働いていた方が栄に店舗を出した際、若鯱家と名乗り、その名前を商標登録した。
その若鯱家・栄店が、株式会社若鯱家となってチェーン展開する「若鯱家」の1号店だ。
しかし、商標登録を先にされてしまい、法的に若鯱家と名乗れなくなったのだろうか。
この店舗は、「鯱乃家」と名前を変えることになる。
ただ、名古屋流のカレーうどんの歴史のルーツは、この場所であることは確かだ。
不思議なのは、2階の窓の横には、今でも若鯱家の看板が残されている。
カウンター数席の狭い店内だ。
やはりここはカレーうどんを注文したい。
鯱乃家ブランドの冷凍商品や、雑誌の切り抜きが飾ってある。元祖、とある。
カウンター越しに厨房があり、カレーうどんが作られる過程が楽しめる。
ドロドロで濃厚、そして極太麺が楽しめるカレーうどん
そしてこれがカレーうどん。
極太麺と、ドロドロのカレーのコンビネーションが、男らしく力強い。最後の一滴までカレールーを飲み干した。
名古屋カレーうどんの元祖は想像よりずっとソリッドな食べ物だった。