喫茶店文化を愛する人のために
喫茶店文化が根強い東海地区。特に愛知県には数多くの喫茶店があり、コメダ珈琲店をはじめとする愛知発祥の喫茶店チェーン店もいくつかある。
ここ「珈琲屋らんぷ」も愛知県発祥の喫茶店チェーンだ。その1号店は、愛知県津島市にある「神守店」だ。
名鉄・勝幡駅から2キロ強。愛知県の郊外にある神守店が珈琲屋らんぷの1号店「神守店」。
建物はクラシカルで重厚な外観で、相当な築年数を感じるが、これが珈琲屋らんぷの特徴である。
らんぷの歴史、それは「アラジンのランプ」
珈琲屋らんぷは2001年にこの地に新規オープンした喫茶店であるが、その母体となっているのは珈琲豆の販売を手がける「珈琲香房」である。
珈琲香房は、愛知県中心に喫茶店チェーンを展開する「明楽時運」(あらじん)の創業者である坪内洋一氏が代表を務める会社であり、この珈琲屋らんぷは明楽時運からコンセプトを少し変え、坪内洋一氏の息子である坪内章浩氏が代表となって、フランチャイズ中心として展開する喫茶店チェーンである。
明楽時運は徹底した職人指向により、店舗を増やすスピードもゆっくりとしたものであるが、珈琲屋らんぷは契約から研修まで1年で店を出せるようなシステムとし、2018年5月現在、東海地方と関西地方にて75店舗を展開している。
重厚な雰囲気の店内
珈琲屋らんぷ 神守店の店内の様子。古民家のような、純和風で重厚な雰囲気が目を引く。
他の珈琲屋らんぷ店舗の建物も、倉や古民家を思わせる純和風の雰囲気で統一され、ただただ圧巻される。
そして中で流れている音楽はクラシックだ。これもまた、重厚さと上品さを醸し出している。
店内には、雑誌や新聞などの読み物も用意されている。
珈琲屋らんぷのメニュー。
あずきトーストとホットコーヒーのモーニングを
もちろんコーヒーのメニューから、トーストなどの軽食まで用意されている。
「あずきトースト」があるのが東海地区といった感じだ。
入店時はモーニングタイムだったので、「あずきトースト」のセットをオーダー。
コーヒーはホットの「らんぷレギュラー」だ。
運ばれてきた「らんぷレギュラー」。
珈琲豆の香ばしい香りを楽しめる。そして味はほどよく酸味が効いたもので、少しミルクを足してマイルドにしたら自分好みになった。
そして「あずきトースト」。軽く焼けたトーストに、甘すぎないあずきが乗る。
ほんの一口か二口といったサイズであったが、上品な口当たりに満足感も高めであった。
日本人なら日本家屋にくつろぎを感じるのか、その居心地の良さから店内は地元の方々で賑わっていた。肩肘張らずくつろげる喫茶店と、本格的なコーヒー。それが珈琲屋らんぷの真骨頂だろう。