名古屋で愛され続ける絶品ハンバーグ!
「今日、私の家でハンバーグ食べない?」
そんなお誘いはなかなか無いけど、ここならある。
フランス語で「私の家」という意味を持つ、洋食レストラン「マ・メゾン」(MA MAISON)。
名古屋で生まれ、名古屋で愛されるマ・メゾンの1号店は、名古屋市千種区にある星ヶ丘本店だ。
東山動植物園に隣接する、マ・メゾン 星ヶ丘本店。
周囲の住宅地に溶け込んでおり、まさに「私の家」といった佇まいだ。
入口にあるウェルカムボード。
入口へのアプローチで、どこかの家にお邪魔するような気持ちになれる。
クラシックで重厚な雰囲気の店内
マ・メゾンは創業者である寺澤彰規氏によって、1981年に名古屋にて創業した洋食店だ。
名古屋市内を中心に洋食店を展開し、1997年には新たにとんかつ店も開業。
2021年5月現在、洋食店は愛知県に7店舗、海外には東南アジアに合計4店舗、とんかつ店も愛知県を中心に11店舗、海外には東南アジアに8店舗で運営されている。また、バル、あんかけスパ形態も存在している。
店内は薄暗く、数々のアンティーク家具によるシックな雰囲気が漂っている。
星ヶ丘本店は創業当時の雰囲気を今に伝えているのだという。
デミグラスソースがマ・メゾンの味、とあるポスター。
なんとデミグラスソースを作るのに1ヶ月を費やすのだという。
訪れたのは昼時とあって、ランチメニューが用意されていた。
今回は、創業以来変わらぬ味という「大きな大きなハンバーグランチ」をオーダー!
さらに大きなサイズは「なおかつ大きな…」という名前になるのが楽しい。なおかつ。
休日限定で、国産牛100%のハンバーグも提供されている。
グランドメニューはこちら。
ランチ時よりもメニューのラインナップがぐっと多くなる。
紙ナプキンはマ・メゾンのシグネチャーモデルだ。
漆黒のデミグラスソースに、黄身が出会う瞬間
まずはスープから運ばれてくる。オーソドックスなコンソメスープだ。
そしてサラダも。シャキシャキとしたレタスの食感が気持ちいい。
今回はパンでオーダーした。
フランスパンをナイフでカットするスタイルだ。
しばらくして運ばれてきたのが…
「大きな大きなハンバーグランチ」!!
デミグラスソースがたっぷりかけられたハンバーグと、ガロニにはパスタとにんじん、ポテトサラダだ。
ハンバーグの中心はドーナツのように窪んでおり、そこに半熟玉子がトッピングされている。
この白いのは玉子の白身なのだ。
ナイフでカットしたハンバーグ。
中までしっかりと火が通っている。
カットした断面からは肉汁が流れ出てくる。
コクがあってビターな味わいのデミグラスソースと、肉々しくて柔らかいハンバーグとの相性が抜群で、さすが洋食屋といった味わいだ。
ハンバーグとデミグラスソースの組み合わせだけで昇天できるが、ここに半熟玉子の黄身とデミグラスソースがマリアージュすることで、これまでの人生で幸せだと感じた場面が走馬灯のように頭の中をかけめぐる。
これはまさに、名古屋が生み出したミラクルだ。
ランチセットだと食後のアイスコーヒーも楽しめる。
そして面白いのは、伝票代わりに鍵の形をした小物が使われるところ。
これは、クロード・ルルーシュ監督の名作「男と女」にあるシーンが元ネタになっているのだとか? なんとも洒落ている。
名古屋で長い歴史を持つ洋食店、マ・メゾン。その伝統のハンバーグを、1ヶ月かけて作られるデミグラスソースで味わうひとときは、まさに至高の時間。
そして、落ち着きのある店内は、まさに「私の家」のように寛げる。
名古屋だ絶品のハンバーグを食べたくなったら、マ・メゾンに行ってみて欲しい。