名古屋名物!手羽先の老舗「風来坊」
名古屋のローカル名物、鶏の手羽先。
世界の山ちゃんと共に人気を二分する手羽先専門店「風来坊」。
その1号店は、比々野店である。
※閉店しました。
風来坊の1号店である比々野店は、地下鉄名港線・日比野駅から徒歩2分の所にある、レトロな外観の店舗だ。
なおこちらの地名には「比々野」と「日比野」の2つの表記が混在している。
風来坊の歴史は手羽先の歴史そのもの
風来坊は、創業者の大坪健庫氏によって、1963年にここ「比々野店」を1号店として創業した。
創業した当時はまだ手羽先は無く、鶏の半身を焼いた「ターザン焼き」といったメニューが主力で、鶏料理全般を提供していた。
後年、その鶏料理に使われていたタレを手羽先に使ってみようといった工夫が当たり、手羽先は瞬く間に人気メニューとなったという。
今では名古屋の定番メニューとして誰もが「手羽先」を思いつくが、そのルーツはここ、風来坊にあったのだ。
2017年11月現在、風来坊は全世界に70店舗を展開している。うち、半数以上が愛知県にある。
昭和レトロの雰囲気がそのまま残る店内
比々野店は昭和の面影を強く残す、雰囲気のあるレトロな店舗だ。
その雰囲気が、手羽先への想いを掻き立てる。
河村たかし市長のサインも飾られている。
風来坊 30周年記念の記念品が飾られている所に、ここが1号店であることを認識させられる。
1993年に贈られたものだろう。
こちらの扇子型の飾りには、達筆な字で良い感じのことが書かれている。
手羽先とともにターザン焼きも健在
風来坊 比々野店のメニュー。やはり誰もが手羽先をオーダーするだろう。
そしてターザン焼きも健在である。
風来坊のオリジナル箸袋。
カウンターの上にはモア・スパイシーを求める人向けにタバスコなどの香辛料もスタンバイされている。
この日のお通しは煮物だ。出汁の味が優しい。
まさに「元祖」手羽先がこれ!
そして運ばれてきた、風来坊 1号店 比々野店の「元祖手羽先唐揚げ」!
基本は5本である。
この手羽先が名古屋の食文化を作ったといっても過言ではない。
今は「山ちゃん」と人気を二分するが、スパイシーな味付けの山ちゃんとは異なり、風来坊は醤油と出汁のうまみをギュっと濃縮した味付けが特徴だ。
アツアツの5本の手羽先はあっという間に食べ終わり、至福の時を過ごしたのだった。