山本屋本店 大門本店

「名古屋メシ」を代表する、味噌煮込みうどんの老舗

名古屋独自の食文化は豊かで、それらは「名古屋メシ」なんて呼ばれている。
中でも「味噌煮込みうどん」は、名古屋メシの代表格だ。

そんな味噌煮込みうどんの老舗として知られるのは、名古屋市中村区にある「山本屋本店」大門本店だ。

少しレトロな街並みが残る中村区のこのエリアで、昭和の香りを残す建物に、山本屋本店の本店が入居している。

渋い外観を持つ店だ。

入り口には小さな池が設置されているのが、さらに渋みを増している。

二つの「山本屋」

味噌煮込みうどんで知られる「山本屋」は、二つの系統がある。
一つはこの「山本屋本店」、もう一つは「山本屋総本家」だ。

両者共にそのルーツは、1925年頃、島本万吉氏が大須で創業した飲食店「山本屋」に持つ。
山本屋本店が創業を1907年としているのは、島本氏の先代である中尾峯太郎氏が開業した年を創業年としているためだ。

その後、大須の山本屋に鰹節を卸していたという市村彦一郎氏が、1952年に開業したうどん店を直接のルーツとし、営業権を買い取った市村氏が1960年に創業したのが現在の山本屋本店だ。

対して山本屋総本家は島本万吉氏が創業した1925年を創業年とし、1943年に山本屋は一端閉店するも、山本屋の従業員だった町田雪枝氏が屋号を譲られ、1949年に栄で創業したうどん屋を直接のルーツする。

このように、同じ「山本屋」をルーツに持ちながらも、別々の道を歩んでいる「山本屋本店」と「山本屋総本家」があるのだ。

こちらの山本屋本店は2020年6月現在、愛知県と岐阜県を中心に14店舗で運営されている。

味噌煮込みうどん専門店のメニュー

これが山本屋本店のグランドメニュー。
表紙で推されているのは、カレー煮込うどんの店「鯱市」とのコラボメニューだ。
鯱市は山本屋本店グループで、グループ内コラボということになる。

さまざまなバリエーションのある味噌煮込みうどん。
さすが専門店といったラインナップだ。

今回はオーソドックスに、ノーマルの「味噌煮込みうどん」をオーダー。

濃厚な味噌煮込みと、うどんのアルデンテ!

先に、お漬物だけが運ばれてくる。
「お好みによって、お醤油をつけてお召し上がり下さい」と言われるとおり、このお漬物はサッパリとした味わいだ。
味噌煮込みうどんの口直しとして食べるのが良さそうである。

箸袋は山本屋本店のシグネチャーモデルだ。

しばらくして運ばれてきた、山本屋本店 大門本店の味噌煮込みうどん!!

この土鍋は山本屋本店のオリジナルで、味噌煮込みうどんのために作られた伊賀焼なのだという。
蓋に麺や具を乗せて冷ましながら食べるため、蓋に蒸気用の穴が空いていないことが特徴だ。

蓋を開けてみよう。

これぞ名古屋名物、味噌煮込みうどんの正しい姿!

生卵が割られているスープは、鰹出汁と赤味噌・白味噌をブレンドした味噌の味が濃厚で、他にはない味わいになっている。
そしてどこか懐かしい、古(いにしえ)の味わいだ。

まずはレンゲでスープだけを掬って味わってみるとパンチのある濃厚さを楽しめる。

麺はとてもコシがある。パスタで言うところのアルデンテのような種類の、弾力のない固さだ。
この独特のコシと、濃厚な味噌スープ。
合わせて食べることで、名古屋風の味噌煮込みうどんとなるのである。

スープとうどん、そしてお漬物、をリズミカルに食べることで、どれだけでも食べてしまいそうになるのが不思議だ。
とはいえうどんのボリュームは少ないので、意外とすんなりと平らげることができる。

名古屋メシを代表する、味噌煮込みうどん
味噌煮込みうどんの中でも、オリジナルの系譜である山本屋本店

それはどこか素朴で古式ゆかしい味わいの中にパンチ感が同居するような、インパクトの強いグルメだった。

山本屋本店 大門本店の地図

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