学生の街は、ラーメンの街でもある
学生の街・京都は、古くからラーメンの激戦区である。天下一品をはじめ、第一旭や新福菜館など、名だたる有名店がひしめく。
そんな中、京都ラーメンのニューカマー「魁力屋」の本店は、京都・北白川にある。
魁力屋の創業は2005年。
そのルーツは、店主の先祖が京都にて醤油屋「藤田商店(丸庄)」を営んでいたことにあるという。
京都ラーメンの本流である「醤油・鶏ガラベースに背脂」のど真ん中を行く魁力屋のスープは、醤油へのこだわりから始まり、何回も改良を重ねてきたものだという。
北白川といえば天下一品の本店もあり、まさに京都発祥のラーメンチェーン店激戦区だ。
魁力屋はこの地で創業し、関西・東海・関東を中心に、2017年2月現在で72店舗を数えるラーメンチェーンである。
現在も早い勢いで全国での新規出店を続けている。
さすがラーメン専門店、細かいカスタマイズも可能
北白川の本店は、カウンターとテーブル席の、いたってシンプルな造りをしている。
壁やカウンターの上には、お言葉やメニューなどが所狭しと掲げられている。
お言葉は、黒田クロ氏による筆だ。
ラーメンが運ばれてくるまでは、これを読んで気分を高めたい。
魁力屋のメニュー。看板メニューは特製醤油味玉ラーメンである。
他にも特製醤油九条ネギラーメンなど、京都らしいメニューもある。
ラーメンは、面の硬さや背脂の量をカスタマイズできる。
テーブルの上に置かれたネギは入れ放題、そしてたくあんも食べ放題となっている。
調味料たち。
九条ねぎラーメンバトルで見事グランプリに輝いている。
コクのあるスープに背脂、これぞ京都ラーメン
魁力屋の特製醤油味玉ラーメンが運ばれてきた。
醤油で鶏ガラベース、そこに背脂が乗った様は、まさに京都ラーメンの王道といったところだ。
こだわりのある醤油らしく、その味はコクがあるのに嫌なしょっぱさが無いという、優しい味である。
そして何と言っても味玉が素晴らしい。黄身のドロっとした半生具合と、それをガードしる白身の固まり具合のバランスが素晴らしい。
麺は細麺のストレートである。
ますます加熱する京都のラーメン戦争。そんな中でも伝統的な京都ラーメンの全国への発信源として、魁力屋の攻勢はまだまだ続いていきそうだ。