南部家敷 総本店

岩手県のそばチェーン店といえば南部家敷を外せない

東北を中心にチェーンするそばの専門店「南部家敷」
その「総本店」は、岩手県北上市にある。

北上から花巻に向かう国道4号線沿いにある南部家敷こそ、総本店である。
広い敷地の堂々とした佇まいが、まさに総本店の風格だ。

南部家敷のモチーフになっているのは「水車」
この総本店でも、水車が数多く飾られている。
ただし回転はしておらず、固定されている。

「水車観世音菩薩」まであるのだから、南部家敷の水車への思い入れは別格なのだろう。

まさに総本店!威風堂々とした建築は温泉旅館のような風情

南部家敷 総本店はその威風堂々とした和風建築が、温泉旅館のような風情を醸し出している。

南部家敷は1971年、岩手県北上市にて創業した和食レストランだ。
まだ雑木林のような土地が広がる時代から、店内で打ったこだわりのそばを提供し、岩手を中心に徐々に人気を博していった。

2019年11月現在、岩手県と宮城県、そして秋田県を中心に41店舗で運営されている。
なお、秋田県と宮城県の一部では「八永南部家敷」として展開されている。

入り口にディスプレイされたメニューサンプル。代表的なものが揃っている。

入り口の時点で雰囲気満点だ。フロアは奥の方まであり、かなり広そうである。

入り口にて「ご自由にお持ち下さい」とあるのは、天かす。
なんと、フリー天かすだ。

南部家敷謹製の「そばかりんとう」も販売されている。

総本店らしく広い店内はくつろげる空間

フロアに入ると外観のイメージそのままのトラッドな雰囲気だ。
こちらはテーブル席。

天井に飾られた水車

蓑笠も飾られており、東北の田園風景を思わせる。

壁一面に書かれた祭りの絵が迫力だ。

こんな巨大な鬼剣舞の面まで!

こちらは小上がりのボックス座敷席。

大広間の座敷席も用意されている。
とにかく広大なフロアだ。

窓からはこのような庭の景色が楽しめる。

離れには個室も用意されている。

湯飲みは南部家敷のシグネチャーモデルだ。

そばだけではなく、和食のオールスター揃ったメニュー

南部家敷 総本店のグランドメニュー

ページは「冷たいおそば」から始まる。

ここでは「水車そば」をオーダー!
全体的にリーズナブルな価格設定となっているのが素晴らしい。

「温かいおそば」や寿司とのセットメニューもある。

特製御膳のほか、とんかつ焼肉定食までラインナップされているのは意外なところだ。

「丼もの」のページでは大海老天丼、そしてうな重が登場!
メニューのバリエーションが広い。

うなぎは南部家敷が推しているものの一つだが、この価格はリーズナブルだ。
是非シーズンに食べてみたい。

おつまみやデザートもラインナップされている。

テーブルに用意されていた醤油は「早池峰」ブランドの醤油だ。
これは岩手県花巻市にある佐々長醸造株式会社の醤油である。

瑞々しいそばと食感豊かな天ぷらが絶品

そして運ばれてきたのは「水車そば」
南部家敷のモチーフである水車の名を冠したざるそばと天ぷらのセットメニューである。

箸袋やそばつゆにも南部家敷の文字が入る。

そばは瑞々しく、爽やかで軽やかな味わいである。
食べやすくて、どれだけでもツルツルと食べてしまいそうになるほど、癖がない。
そして新鮮なそばの香りがほのかに広がる、そんなそばだ。

そして天ぷらはカリッ!と音がするかと思うほど気持ちよく揚げられており、そばとの食感の違いを楽しめる。
天つゆとそばつゆは共有する。

食べ終わったらそば湯で割って、スープにしよう。

北上で生まれた老舗「南部家敷」。
その威風堂々たる、まさに「家敷」の中で食べる新鮮なそばと天ぷらは、さぞ高級店らしい価格なのかと思いきやお手頃価格なのに、一級品の味がそこにあった。
それは、素材と製法にこだわり続ける南部家敷が築いてきたノウハウの集大成だろう。
南部家敷が地元で愛される理由が分かった気がする。

南部家敷 総本店の地図

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