サイゼリヤ 1号店 教育記念館

サイゼリヤの歴史が保存された記念館

日本を代表するイタリアンレストラン、サイゼリヤ。その歴史は試行錯誤とこだわりの連続である。
代表メニュー「ミラノ風ドリア」は今日に至るまで実に1500回以上もの改良が加えられ、そして299円という破格のプライスを掲げる。
そんなサイゼリヤの1号店の跡地が、千葉の本八幡にあった。

DSC02403

DSC04050

本八幡の駅を降りて徒歩1分。八百屋の上にそれはある。

看板には「サイゼリヤ」
確かにあのサイゼリヤであることは間違い無さそうだ。それにしては、建物が小さい。

DSC02401

入り口には「教育記念館保存目的」と書かれた看板が掲げられている。

DSC02400

つまりここは正真正銘のサイゼリヤ発祥の地であり、その功績を後世に伝えるべく、貴重な当時の空気を伝えるために保存されている記念館なのである。

特別にシャッターを開けてもらって中に入ったら…

DSC04049

通常はシャッターが閉じられて中に入ることは出来ないが、拙作「本店巡礼」取材のため、本部の広報さんにご協力いただき、中を案内していただいた。

DSC04051

2階への通じる階段には、数々の古い写真が飾られている。

DSC04052

それは慰安旅行の写真や…

DSC04053

コック服姿の正垣社長や…

DSC04061

ワインのテイスティング中の写真など…

当時を偲ばせる貴重な写真の数々と、普段は閉ざされた記念館のレトロな雰囲気と空気とで、階段はまるでタイムトンネルのようである。

創業者の苦労を偲ばせる空間がそこに

20120819_0427

2階に上がると、わずか数坪と思われる広さのフロアがある。
ここがまさにサイゼリヤの1号店であり、発祥の地なのである。

個人店として始まったサイゼリヤ。今では考えられないようなフロア面積だ。

20120819_0410

厨房も小さく、ラーメン屋のような大きさだ。
ここから今に繋がるサイゼリヤ名物の数々が生み出されていったのだ。

DSC04096

これは創業当時の正垣社長と副社長。わ、若い…!
なんとこの時、正垣社長はまだ大学生!学生起業である。

貴重な歴代メニュー。今は無いものも

DSC04073

サイゼリヤ歴代のメニューを一同に並べて頂いた。

DSC04062

ここにある一番古いのはこれである。なんと手書きである。
スパゲティやピザが充実していることから、当初よりイタリアンを指向していることが分かる。

面白いのは「おしんこ」があることだ。今のサイゼリヤにはもちろん無い。

DSC04063

その次の代のメニュー。まだ手書きである。

なんとコース料理が登場している。価格も4000円、6000円、10000円!
そしてミラノ風ドリアが初登場。480円であった。今より高い。

増加したメニューの賑やかさが、当時の盛り上がりを思わせる。

DSC04067

そしてチェーン展開が始まり、メニューもDTP化されて一気にモダンに。
ミラノ風ドリアはまだ480円である。

DSC04066

こんなデザインのメニューの時代もあった。

DSC04086

DSC04093

イタリアで買い付けたワインボトルも展示されている。
サイゼリヤで提供されるワインは全て社長自らイタリアに出向き、テイスティングした上で輸入しているのだという。

後世に伝えられる創業の魂

DSC04075

DSC04076

DSC04077

サイゼリヤの歴史年表も!
ソフトウエアを自社開発、それを6億円で買いたいという人が現れるとか…凄い!

DSC04091

創業当時の記念品の展示。

DSC04092

創業当時のサイゼリヤオリジナルデカンタも展示されている。

このサイゼリヤ1号店は、現在は教育記念館としてサイゼリヤの歴史を伝えることを目的に、有志により維持・保存されている。

千葉の本八幡で創業し、今や全国に広がったサイゼリヤ。その歴史は平坦では無かったはずだ。
ミラノ風ドリアが一気に値下げした時は業界に衝撃を与え、「サイゼリヤショック」などと言われたという。それも創意工夫の賜なのだろう。

同行していただいた広報さんに、「サイゼリヤのライバルは、やはり一般的なレストランチェーンですか?」と聞いたところ、「いえ、サイゼリヤはイタリアンレストランであり、ワインと共に本格的なイタリアンを手軽に味わって頂きたいと思っているので、レストランチェーンはライバルだと思っていません」といただいた回答が印象に残っている。

こだわりと歴史のイタリアンレストラン、サイゼリヤ。
その歴史と共に歩んできた代表メニュー・ミラノ風ドリアはこれからも改良を重ね続けて行くのだろう。

サイゼリヤ 1号店 教育記念館の地図