コーヒーを飲んで、ユトリを感じることができるなら
何となく、福井にはカフェ文化がある気がする。街中にも至る所にカフェや古い喫茶店があるのだ。ビリオン珈琲もその一つだろう。
ここ、「ユトリ珈琲店」は2006年に開業したカフェチェーンである。その1号店であり本店は、福井市の石盛町にある。
ユトリ珈琲店は、株式会社ユトリPKによって運営されている福井発祥のローカルカフェチーンで、2017年2月現在、福井県内に4店舗、滋賀県内に1店舗を展開している。
こだわりのカレー。そのわけは?
元々、株式会社ユトリPKは、カレーハウスCoCo壱番屋のフランチャイズ経営からスタートしている。
福井県内に3店舗、石川県内に1店舗、CoCo壱番屋の店舗を経営していたが、徐々にユトリ珈琲店の経営にシフトし、平成24年にはCoCo壱番屋のフランチャイズ経営からは撤退という経緯を持つ。
店内は広く、店名にもなってる「ゆとり」を感じられるような、落ち着いた雰囲気となっている。
人気のためほぼ満席であった。
そんな経緯もあってか、店内には「元カレー屋のオーナーがこだわった自慢の逸品。」というカレーライス推しの写真も掲げられている。
実際、ユトリ珈琲店のメニューにおけるカレーライスの充実度は目を見張るものがある。
これはもう、カレー専門店レベルのトッピングの種類だ。
CoCo壱番屋で培ったカレーライス調理のノウハウが活かされているのだろう。
こだわりのユトリブレンドを飲んでみよう
創業者の山田雄二氏は元々かなりのコーヒー好きで、コーヒーの研究を重ねて、今のユトリ珈琲店の味にたどり着いたのだという。
コーヒー豆の販売もされている。
店員の小川さんは、飛行機の撮影も趣味なのだという。そう、ここは小松空港も近い。
ユトリ珈琲店の「ユトリブレンド」は、お手頃な400円だ。
ストレートコーヒーも様々な種類が取りそろっており、コーヒーへの並々ならぬ拘りが垣間見える。
なお、2杯目から半額になるのもうれしい。
ユトリ珈琲店 本店のユトリブレンド。
創業者の山田雄二氏の拘りを感じる、深くて雑味の無い味わい。ミルクもシュガーも入れなくても、どことなく甘みのある味わいだ。
そして本店の向かいには、コーヒー豆の専門店「ゆとりの豆や」がある。ここはコーヒー豆のテイクアウトに特化した店舗となっている。
なお、ここは元・カレーハウスCoCo壱番屋 福井つくし野店であり、ユトリ珈琲店を運営する株式会社ユトリPKが最初に開業した店舗でもある。
豊かな味わいのレベルの高いコーヒーが手軽に味わえるユトリ珈琲店。福井から日本中に拡がる日もそう遠くないかも知れない。