社長!と呼んでくれるお店がある
入店すれば男性なら社長に、女性ならお嬢さんになれる焼き鳥店がある。
それは、福井県を発祥の地とし、2017年2月現在、北陸・関西・東海・甲信越・関東に109店舗展開する焼き鳥チェーン「やきとりの名門 秋吉」。
その1号店であり本店は、福井市・順化にある「福井片町店」だ。
福井発祥のB級グルメ、ソースカツ丼を提供する「ヨーロッパ軒 総本店」の向かいにある。
福井の繁華街、片町。
ここにある「やきとりの名門 秋吉 福井片町店」は、1959年6月、福井大仏の近くに、たった四坪の「やきとりの名門 秋吉(旧本店)」として創業した。
創業者の島川丈男氏は当時、たった一人で店をオープンさせた。島川丈男氏は当時、借金・夜逃げという逆境の状況で、背水の陣でこの店をオープンしたのだという。
その後数回の移転を経て、現在の福井片町店となっている。
店内はとにかく威勢があり、賑やかだ。
男性客は「社長」、女性客は「お嬢ちゃん」と呼ぶのは、秋吉の伝統である。
そしてたまに一人客での入店時に「十人様いらっしゃいました!」とまで言ったりする。
とにかく、厨房の中はグルーヴ感に満ちているのだ。
秋吉に行ったら是非食べたい「純けい」
秋吉のメニュー。基本的に5本ずつとなる。そしてこの手軽な価格… コストパフォーマンスは最高である。
燃えさかる火の中で、オーダーした焼き鳥が焼かれている。
秋吉を代表するメニュー「純けい」。純けいとは若鳥ではなく卵を産み終わった後のひね鳥のこと。
この純けいをからしたれに漬けて食べるのが、秋吉のスタンダードである。
コリコリとしたやや硬めの歯ごたえと、噛むと感じる鶏の旨みを、からしたれがビシっと締めてくれる。これぞ秋吉の伝統の味だ。
こちらは「しろ」。
福井発祥の焼き鳥チェーン「秋吉」。その1号店である福井片町店は、全国で100店舗を超えるチェーン店となった今も、厨房の賑わいや熱々でジューシーな焼き鳥の味、そして「社長!」「お嬢ちゃん!」も含め、全てが大事に、そして福井で飲む人々を楽しませるために、大変な賑わいであった。