みそ煮込みうどんと親孝行!
茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉と、北関東を中心に展開する和食レストラン「ばんどう太郎」。
その総本店は、茨城県猿島郡境町にある。
ひときわ目立つ派手な建物、大きく書かれた「ばんどう太郎」。
国道沿いのような場所に広い駐車スペースを構えて出店されているため、車で走っていてもすぐに分かるだろう。
「みそ煮込みうどん」!!
そんなにもみそ煮込みうどんを推しても良いのか!?
店ののぼりには「うなぎ」「生そば・うどん」とあり、建物の裏には「みそ煮込みうどん」。
なかなかの情報量の多さである。それだけ推しが多いということだろう。
「親孝行通り」なるストリートが
入り口の脇には「親孝行通り」なる小径が用意されている。
歩いた先は、駐車場だ。
二宮金次郎らしき石像が、語りかけてくる。
いつの世も 勤勉こそが 道開く
耳に痛い言葉である。
現代では歩きスマホが問題となっているが、この時代はおおらかだったのだろう…などと本題とは関係のないことを考えてしまう。
ばんどう太郎の歴史
ばんどう太郎 総本店は、1号店として1975年、暖簾分けされたすぎのや本陣から独立、という形でこの地に創業した。
1986年には株式会社坂東太郎を設立し、株式会社化。
以来、北関東を中心に和食レストラン「ばんどう太郎」と、その他メニュー特化型レストランを運営し、2018年7月現在、「ばんどう太郎」が48店舗、姉妹店の「家族レストラン 板東太郎」は6店舗で運営されている。
入り口を入ると、「日本一のこだわり みそ煮込みうどん」が迎えてくれる。
ここではみそ煮込みうどんを食べるべきだ、という機運が高まってくる。
親孝行に対する想いとは
レジカウンターの上にある「親孝行」。これは株式会社坂東太郎の社訓である。
ばんどう太郎の親孝行とは
(1)ばんどう太郎の「親」とは
目上の人、上司、先輩、親、すべてお世話になった人を親といいます。
(2)ばんどう太郎の「孝」とは
相手に理解していただくまで誠心誠意人に尽くすことです。
(3)ばんどう太郎の「行」とは
自らの行動で実行し続けることです。
人が育つ会社、人を育てる会社、人づくり企業を目指します。
(公式HPより)
とある通り、外の「親孝行通り」しかり、「親孝行」には並々ならぬ想いのある会社であり、店舗である。
店内の平均年齢は高めだが、「親孝行」という単語は年配の方々に非常にウケの良い単語のように思える。
息子や娘に親孝行をしてもらうことが幸せ…という思いと、自分が若かった頃ろくに親孝行できなかったな…という思いが飛来する、強力なワードであることは間違い無い。少なくとも、親孝行という単語に嫌な思いを感じる者はいないだろう。
「ばんどう太郎」の由来が掲示されている。
「坂東太郎」とは利根川のことで、「板東」=関東平野のこと、「太郎」=日本一大きいこと、という意味だ。
入り口ではばんどう太郎オリジナルの甘酒やドレッシングも販売されている。
入り口の黒板に書かれた「女将さんおすすめ」。
ばんどう太郎には女将さん制度というのがあり、従業員の女性を一人女将さんと見立てて和服を着せるのだという。
店内も和風建築の雰囲気で、木のぬくもりを感じるような造りだ。
みそ煮込みうどんに始まり、バラエティに富んだメニュー
ばんどう太郎 グランドメニュー。
1ページ目に、ドーンとみそ煮込みうどんが掲載されている。
そば・寿司・丼と、和食レストランらしくフルラインナップされている。
メニューの裏表紙でもみそ煮込みうどんが推されている。
ばんどう太郎の由来はメニューにも。
ここは大人しく、ばんどう太郎のスタンダードである「みそ煮込みうどん」をオーダーした。
ばんどう太郎 オリジナル紙ナプキンと割り箸。
テーブルの上の調味料は醤油と七味だけとシンプルだ。
ボリューム満点!野菜もゴロゴロ!
そして運ばれてきた「みそ煮込みうどん」!!
想像していたよりも鍋が大きく、ボリューム満点である。
しかも固形燃料でグツグツと煮立っている!!
このエプロンを広げて、みそ煮込みうどんのつゆが飛び散って服に付かないようにする。
うどんよりも、豊富に入った具材が目に付く。
どこか、山梨名物であるほうとうの見た目に近い。
ほうとうはかぼちゃ中心に野菜がゴロゴロとして、味噌ベースで、うどんよりも太い麺が入った煮込み料理だ。
ここにかぼちゃが入れば、まさにほうとうである。
うどんの麺はやや太めで、コシがあって噛み応えがある。みそのつゆと絡めて食べることで、どこか懐かしいような味が口の中に広がる。
そして豊富に入った具材の美味さも同時に感じていると、そのボリューム感の割りに、つゆの最後の1滴まで飲んでしまった。
さすが推しメニューだけあって、練りに練られたまさに完璧なみそ煮込みうどんである。
みそ煮込みうどんと言えば名古屋を想像する人も多いと思うが、名古屋の味とはまた違う、ばんどう太郎独自の味と言えるものだ。
さて、親孝行しなければ…