サザコーヒー 本店

本格的なコーヒーが味わえるお店、茨城県にあり

カフェチェーンの中でも、スペシャルティコーヒーを扱う数少ない店。
茨城にある「サザコーヒー」、その本店は茨城県のひたちなか市にある。

住宅地の中に現れる、SAZA COFFEEとだけ書かれたシックな装いの建物。
ここがサザコーヒー本店だ。

サザコーヒーの歴史は長い。
そのルーツは戦後すぐの1947年、勝田駅近くに「勝田 宝塚劇場」をオープンさせたところから始まる。

そして映画が冬の時代を迎えていた1969年、勝田駅前に「珈琲店且座」(サザ)という名のカフェをオープンさせる。これが今のサザコーヒーの1号店となる。

1973年にはコーヒー豆の自家焙煎を開始、1979年には焙煎工場を設立するなど、年々コーヒーへの拘りが高まり、それに必要な設備が充実していく。

そしてついに1989年、この本店がオープンする。

2019年12月現在、茨城県を中心に東京・埼玉も含めて13店舗で運営されている。

マスクのコレクションが凄い!雰囲気ある店内

店内は木のぬくもりを感じるような落ち着いた雰囲気で、お客さんはそれぞれ思い思いの時間を過ごすことが出来そうだ。

窓の外にはテラス席もある。

所狭しとディスプレイされているのは、アフリカン・マスクのコレクション。
鈴木副社長がアフリカなどの産地にコーヒーの買い付けに行く度にマスクを購入して、ここまでのコレクションになったという。

巨大なドリッパーが目を引くカウンター

カウンターに置かれた巨大なウォータードリッパーが目を引く。

1滴1滴ゆっくりと時間をかけて、水出しで抽出される。

サザコーヒー本店はコーヒーだけでなく、ケーキもラインナップしている。

いつかは飲んでみたい「パナマ・ゲイシャ」

サザコーヒー 本店のグランドメニュー。

ページをめくると、コーヒーへのこだわりについて書かれたページから始まる。

ネルドリップコーヒーのページ。
定番の「サザ・スペシャル・ブレンド」「サザ贅沢ブレンド」「コロンビア・サザ農園」がお手頃価格でラインナップしている。

その下にあるスペシャリティーコーヒーのパナマ・ゲイシャシリーズで、マリオ地区で栽培された物の中で特に品評会向けに出されるものの名前が「スーパーマリオ」
冗談のようなコーヒーの名前だが、一度は飲んでみたい。スーパーマリオ。

ネルドリップコーヒーについての解説ページ。
サザ・スペシャル・ブレンドはサザコーヒーの創業時のコーヒーとのことだ。

今回はそんな「サザ・スペシャル・ブレンド」をオーダー。

パンをはじめとしたフード類もラインナップされている。

サザコーヒー名物のひとつ「徳川将軍珈琲」
徳川慶喜公の直系の曾孫、4代目当主である徳川慶朝(よしとも)さんが焙煎したというコーヒーだ。
1867年、徳川慶喜公が江戸幕府を代表して、欧米公使をもてなした時に提供したコーヒーを徹底研究したものだという。

パナマ・ゲイシャのラインナップ。
先ほどのスーパーマリオが4,000円だったが、上には上があり…

最上位の「ベストオブパナマゲイシャ ナチュラル優勝 エリダ農園」になると、なんと15,000円!
世の中には凄いコーヒーがあるものだ…

お手拭きはサザコーヒーのシグネチャーモデルだ。

サザコーヒーの名前の由来について書かれている。
表千家の且座式(さざ式)から取られていて、「まさに、すわって…」という意味があるという。

そして運ばれてきた「サザ・スペシャル・ブレンド」!

全体的にスッキリとしており、全く嫌な部分が無い。
飲みやすく、ほのかな酸味が楽しめるような味わいだ。

充実のショップフロア

サザコーヒー本店には、ショップのフロアもある。
かなりの品揃えがあり、圧倒される。

サザコーヒーのカップオンも各種取りそろえられている。

こちらは豆の販売。徳川将軍珈琲もある。

マグカップや食器類のラインナップも豊富だ。

本格的なスペシャルティコーヒーを追求する、サザコーヒー。
コーヒーの味わいはもちろん、雰囲気のある本店の店内や、充実したお土産類など、ついつい長居してしまうような空間があった。

ちなみにコーヒーの味の違いを知るための入門としては、サザコーヒーのカップオンシリーズのレインボーが良いのではないかと思う。

サザコーヒー 本店の地図


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