黒かつ亭 中央駅本店

鹿児島に来たなら薩摩黒豚のとんかつを!

鹿児島名産の豚肉といえば、薩摩黒豚。
そんな薩摩黒豚を使った高品位なとんかつ専門チェーン店のひとつが「黒かつ亭」
本店は、鹿児島中央駅から徒歩7分の中央駅本店だ。

鹿児島中央駅から甲南通りを東へ徒歩7分。

薩摩黒豚とんかつ専門店 黒かつ亭の1号店であり本店である中央駅本店がある。

外に設置されたメニューもとんかつ専門店らしいものになっている。
ランチメニューがお得だ。

それでは入店してみよう。

薩摩黒豚にこだわり続けて

黒かつ亭は、2003年に1号店である中央駅本店をこの地に構え、創業した。
運営するのはエクセルフーズ株式会社で、黒かつ亭の事業をメインに行う鹿児島の企業だ。

本格的な薩摩黒豚を使ったとんかつを、中央駅の近くでリーズナブルに楽しめることから人気を博し、2007年には天文館店をオープン。
そして2017年には東京駅へと東京進出を、2019年には博多シティ店の出店と、2022年6月現在、系列店も含めて5店舗で運営されている。

こちらの中央駅本店は2003年に創業した1号店だが、旧1号店は2019年10月にてビルの老朽化に伴い、11月より仮店舗へと移転。
そして2021年4月、元の本店の場所へと新築の状態でリニューアルオープンした。それがこちらの店舗となる。

黒かつ亭のグランドメニュー。
「当店は鹿児島県産黒豚のみを使用しております」とのことだ。

ところで薩摩黒豚とは何か?ということだが、そのルーツは400年前に島津18代藩主・家久が琉球から運び入れた琉球の黒豚。
この黒豚の美味しさが評判となり、明治に入ってからはさらなる品種改良のため、イギリスのバークシャー種と交配させることで、今の薩摩黒豚の原型が出来上がった。

薩摩黒豚はブランドとしてレギュレーションがあり、(イギリスの)バークシャー種であり他の品種と混合しないこと、甘しょ(さつまいも)を添加した飼料を60日以上与えること、じっくりと日数をかけて育てられたもののことを言う。

ちなみに日本でよく見る「三元豚」とは、3種類の品種を掛け合わせた豚のこと。それはランドレース(L)と大ヨークシャー(W)との交配で生まれた雌豚(LW)に、デュロック(D)の雄豚と掛け合わせたもので、その頭文字から「LWD」と呼ばれている。繁殖性、肉質、コストパフォーマンスなどのバランスが優れたのがこの交配だ。

対して薩摩黒豚は飼育に手間やコストがかかり繁殖性も低いため、三元豚と比べると割高な価格となっている。

1ページ目は、「こだわり」から。

●黒豚肉
厳選したかごしまの黒豚を食べごろに熟成させております。旨みが違います。
●パン粉
当店の黒豚に合うように生パン粉を粗めに仕上げております。
●油
キャノーラ油を使用さっぱりとした揚げ具合になります。
●黒ソース
特製フルーツとんかつソースです。フルーツの甘さと当店のとんかつとの相性が抜群です。
●米
鹿児島県産のヒノヒカリを使用。とんかつとの相性が抜群です。

こちらがディナータイムのレギュラーメニュー。
ヒレとロースの両方を味わえる「黒かつ亭定食」か、「上ロースかつ定食」かを悩むところだ…
高価でレアなシャトーブリアンや熟成もそそられる。

今回は「上ロースかつ定食」(230g)をオーダー!
黒豚一頭から10食分しか取れない希少価値のある、黒かつ亭イチオシのとんかつ、とのことだ。
ちなみにご飯とキャベツはおかわり自由となっている。

メニューはさらに、海老などのミックスものや、かつどん、カレーなども用意されている。

箸袋は黒かつ亭のシグネチャーモデルだ。

噛み応えの中に感じる甘み、奥の深い味わい!

しばらくして運ばれてきた、「上ロースかつ定食」(230g)!

おお、なかなかの豪華さ!

ソースは「ごま味噌ダレ」「黒ソース」、そして「塩」の3種類が用意される。

230gの薩摩黒豚のロースが、目の前に鎮座する…
思わず拝みたくなるような神々しさに満ちている。

粗めに仕上げられた生パン粉を、キャノーラ油で揚げて作られた衣。

口に入れて一口噛むだけで、味が口の中いっぱいにしっかりと広がる。
赤身の部分は噛み応えがあるが、白身はひたすら柔らかく、甘い。
そんなメリハリが、薩摩黒豚の魅力かも知れない。

この白身の甘さは、さつまいもを飼料に混ぜて育てたことも大きく影響しているのだろう。
まさにザ・鹿児島の味覚だ。

キャベツは食べ放題。シャキシャキと新鮮なキャベツだ。

つきだしの小皿として、豚しゃぶが付いてくるのも嬉しい。

胡麻を摺り、黒ソースとブレンドさせる。

お漬物は桜島大根。さすが鹿児島という趣だ。

汁物は豚汁。薩摩黒豚の味を、最後の最後まで楽しむことができる。

薩摩黒豚専門のとんかつチェーン店「黒かつ亭」中央駅本店。
全国にブランド豚肉は数あれど、薩摩黒豚は日本を代表するブランド豚の系譜だ。
そんな歴史ある味を、手軽に楽しめる専門店が、「黒かつ亭」だ。

黒かつ亭 中央駅本店の地図

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