吉野家築地1号店の歴史が終わる日
本日、2018年10月6日の13時をもって築地市場がその歴史に幕を下ろす。
そこには日本のキング・オブ・チェーン店である吉野家の築地1号店があり、築地市場とともに本日閉店する。
そんな最終日の様子を築地からレポート!
——10:00の様子——
地下鉄大江戸線 築地市場駅にて。築地市場最後の日に向かう人が多い。
東京に残る最後の昭和、それが築地市場だ。
拾得物掲示板には「明太子」「ほや塩辛」など築地ならではの落し物が掲示されている。
果たして落とし主の元に戻るのだろうか。
「スイカカード」はSuicaだと思うが、あえてカードと書かないと果物のスイカと混同するのだろう。
人気の店には長蛇の列が続いている。
そして今日がラスト「吉野家 築地1号店」!!
最後尾を案内するスタッフと、長蛇の列!
多くの吉野家ファン、吉野家築地1号店ファンが最後に一杯と詰めかけている。
アイドルの物販か、コミケの壁サークルか、と見まごうばかりの列だ。
ただいま1時間待ち!
——10:50の様子——
ようやく入店が叶った!
——11:00の様子——
入店!
吉野家 築地1号店の牛丼 大盛
半熟玉子、味噌汁!
これぞ吉野家!
築地1号店での最後の牛丼を味わうことができた。
入り口にちょこんと置かれた、築地1号店での「頭大盛」でのみ使われるどんぶり。
緑色の柄が特徴である。
築地1号店ではオーダー伝票を使わず、どんぶりの種類でお会計がされている。
ちなみに豊洲への移転後は他店と同様にオーダー伝票が使われるため、このどんぶりを見るのも今日が最後だ。
築地1号店閉店の張り紙が悲しい。
築地1号店名物であった特殊な注文は、この二日間は中止されている。
お客さんが多すぎるので仕方ない!
——11:30の様子——
吉野家への長蛇の列はまだまだ続いている。
あと2時間弱で築地市場の歴史が終わる。
波除神社にある吉野家の奉納碑には、「平成28年に移転することになりました」とあるが、豊洲移転のゴタゴタのおかげで、2年延長されたとも言える。
相変わらず、動けないくらいの人の波。
これ、13:00に閉まることはできるのだろうか!?
ついに終焉を迎える時が
——12:10の様子——
ついに「終了」!!!
——12:30の様子——
「このどんぶりも、このユニフォームも、今日が最後ですよー!」
——12:50の様子——
閉店10分前!
閉店の瞬間を見届けようと数多くのファンが集結中!
——13:00の様子——
ついに最後のお客さんが入店!
従業員さんからの挨拶があり、閉店となりました!
——13:45の様子——
最後のお客さんを盛大な拍手と店長の挨拶で送り出し、お店はクローズ。
今、中では経営陣がゆっくりと最後の築地店の牛丼を味わっているようだ。それも拍手とともに完了。
会見が始まるのか、腕章をつけて一眼レフを構えた人達が待機している。
上空はひっきりなしにヘリが飛び交っている。
そしてのれんが片付けられ、拍手と共に吉野家築地1号店の歴史は幕を閉じた。
なお、弊著「全国外食チェーン 本店巡礼」発売記念トークイベントを開催した時、吉野家 築地1号店の中村店長(当時)にゲストでトーク出演して頂いたことがあり、築地1号店には今でも感謝の気持でいる。長い間、ありがとうございました。