数多くのステーキ専門店のある沖縄で
沖縄にはたくさんのステーキ店がある。特に国際通りには数多くのステーキ店がひしめいている。
そんな中でも、長い歴史を刻むのがここ「ステーキハウス88」だ。
ステーキハウス88の本店である「辻本店」(つじほんてん)は、那覇市辻にある。波上宮の近くだ。
「A」のマークには、歴史アリ
入り口で出迎える「A」のマーク、これはステーキハウス88の歴史を物語るアイデンティティのようなものだ。
ステーキハウス88は、1955年の米軍統治化時代に「Club 88」として営業していたレストランをルーツとする。
その当時、米軍が発行した「米国人・軍属が入っても良い飲食店」という意味を持つ営業許可証が、この「A」サインだったという。
Club88は当時このAサインを受けたレストランだったのだ。
そして沖縄が返還され、1978年に「ステーキハウス88」として再スタート。
今ではステーキの専門店として運営されている。
2018年1月現在、沖縄県内でステーキ店として8店舗展開している。
ステーキハウス88 辻本店のメニューディスプレイ。いかにもボリューミーなステーキのサンプルが並び、食欲をそそる。
古き良き沖縄の空気を残す店内の雰囲気
ステーキハウス88 辻本店の店内の様子。オールドアメリカンを感じさせるレトロな雰囲気に満たされている。
店内にもAサインは飾られている。
もう、ステーキハウス88といえばAサインというくらいの定番さだ。
1970年代のCLUB88時代の店舗写真も飾られている。
力道山との死闘を演じ、日本では「銀髪鬼」「吸血鬼」「噛みつき魔」と言われたWWA世界ヘビー級王座 フレッド・ブラッシー氏との記念写真もある。
これがステーキハウス88 辻本店のメニュー。
テンダーロインステーキ、Tボーンステーキが推しのようだ。
ちなみに辻本店のみのディスカウント価格となっている。さすが本店である。
そして今は40周年キャンペーン中で、さらにお得感が増している。
壁にも大きなメニューが掲げられている。
ステーキハウス88のオリジナルお手ふき。
テーブルの上には数々の調味料が置かれている。
沖縄の定番ステーキソース
やはり沖縄の定番といえばこれだろう。
A1ソースと、No.1ステーキソースだ。
どちらもトマトの味が強めの、酸味の強い味わいが特徴のソースである。
沖縄でステーキを食べた時はこれらのソースを使うことで、一気に沖縄感を感じることが出来るはずだ。
沖縄=トマト ではないけど、これらのソースが米国統治下時代から沖縄に根付いたものとして、という意味で。
ドレッシング。ステーキハウス88のオリジナルドレッシングは、シークワーサー味のものだ。
先に運ばれてきたスープ。チャウダーのような濃さがあった。
テンダーロインステーキをがっつく
そして運ばれてきたのは、テンダーロインステーキの100g、ミディアムレアである。
柔らかく、ナイフでサクサク切れるこのテンダーロインステーキ。
ここにA1ソースをかけると、まさに沖縄で食べるステーキそのものといった味となる。
CLUB88から60年以上、そしてステーキハウス88としても40年の歴史を持つ老舗の味。沖縄に数あるステーキ店の歴史を味わいたければ、ステーキハウス88辻本店へ!