やっぱりステーキ 1号店 1st カクテルプラザ店

あのステーキ店とは違う!

やっぱりステーキという名前を聞いて、人は「あのステーキ店と関係があるの?」と思うかもしれない。
何が「やっぱり」なのか、その言葉に意味はあるのか…?

その答えを求めて、「やっぱりステーキ」の1号店のある、沖縄県那覇市に向かった。
1号店は、1st カクテルプラザ店である。

那覇の歓楽街である松山にある大型雑居ビル、カクテルプラザ。
スナックやカラオケバー、飲食店からライブハウスまで入居しているスポットだ。

その1階にやっぱりステーキ 1st カクテルプラザがある。

ここがやっぱりステーキの1号店だ。

ただし厳密には、同じビルの中で移転をしている。

「やっぱりステーキ ¥1,000」というお値打ち価格が目に入る。
しかも全メニュー ライス、サラダ、スープ付きだという。

それでは入店してみよう。

「やっぱりステーキだよね」のやっぱりは沖縄のカルチャーだった

やっぱりステーキは、2015年に沖縄・那覇で創業したステーキの専門店だ。
創業者であり運営会社である株式会社ディーズプランニング代表の義元大蔵氏は沖縄出身。
20代の頃にアメリカへの留学経験があり、そこで食べた赤身のステーキに惚れ込んだ。

本来、沖縄には「飲んだ後のシメにステーキ」という文化があるが、那覇にあるステーキ店で提供される肉は脂っこくて、叩いているから繊維もボロボロ。義元氏にしてみれば、とても飲んだ後に食べたいステーキではないと思っていたという。

そこで、アメリカで食べていた赤身のステーキを食べたい、あの良さを知ってほしいという思いから、赤身肉を中心としたステーキ専門店を創業。
「飲んだ後はやっぱり、ステーキだよね」という沖縄の文化があり、そこから「やっぱりステーキ」という店名を名付けたという。

当初はカクテルプラザのオープンスペースにある6席のみのカウンターで始まったが、あれよあれよと連日の満席。
すぐに松山に2店舗目を作り、沖縄の中でも徐々に店舗を増やしていった。

2017年にはフランチャイズ展開を開始し、初の県外店舗を大分県に、2018年からは本格的に全国展開を開始。

2023年3月現在、全国に91店舗で運営されている。

壁に貼られていたやっぱりステーキのメニュー表。

代表メニューの「やっぱりステーキ」とは、ミスジという部位を使ったもの。
100gが1,000円というのがリーズナブルだ。

入店すると、大型タッチパネルの食券機がある。
ここで食券を購入する。

おすすめメニュー、コンボメニュー、グランドメニューの他、替え肉やサイドメニューもある。

なお、1st カクテルプラザ店に限り、沖縄そばも注文できる。

代表メニューは、ミスジ肉を使った「やっぱりステーキ」

今回は、やっぱりステーキの150gをオーダー!

ライスやサラダ、スープはセルフで取り放題となっている。

サイドメニューもいろいろと用意されている。

1st カクテルプラザ店の店内の様子。テーブル席、カウンター席、そしてライス・サラダ・スープのコーナーが設置されている。

ライス、スープのコーナー。

こちらはサラダのコーナー。
キャベツ、マカロニが用意されている。

壁には沖縄県内のやっぱりステーキの店内写真が飾られている。

 

やっぱりステーキ 心得10ヶ条

一、疲れている時に食べるべし
疲労回復に必要なビタミンB群が豊富。
二、ストレスに勝ちたい時に食べるべし
心を安定させるセロトニンが豊富。
三、集中したい時に食べるべし
脳を活性化させるミネラルが豊富。
四、ダイエットの時に食べるべし
脂肪を燃焼させるカロ二チンが豊富。
五、筋肉をつけたい時に食べるべし
マッチョになるための良質なたんぱく質が豊富。
六、若返りたい時に食べるべし
抗酸化物質が病気や老化の原因となる活性酸素を撃退。
七、フラフラする時に食べるべし
鉄分豊富で貧血・低血圧の方にもおすすめ。
八、脳の健康のために食べるべし
血管を丈夫にする必須アミノ酸で脳卒中や脳血管障害による痴呆を防止。
九、心の健康のために食べるべし
肉を食べるとなぜか幸せな気持ちに。
十、お酒の締めで食べるべし(笑)
これやっぱりステーキ的常識。

インターネット上での調べです。責任はもてませんので…あしからず。

やっぱりステーキは、熱々に加熱された富士山の溶岩岩の上で、レアのまま提供される。
焼き加減は溶岩を使い、各自で自由に調整することができる。

沖縄そば専門店「そばよし」を含みも沖縄そばが注文できるのも1st カクテルプラザ店の特徴だ。

 

赤身でさっぱり柔らかい肉を、好きな味で!

まずはライス、サラダ、スープを用意しよう。
これらはお替わり自由だ。

しばらくしたら届けられた「やっぱりステーキ 150g」

油が飛び散らないように、ペーパーでカバーされている。

カバーをとれば…

やっぱりステーキ 150g

沖縄のステーキ店で出てくるような、わらじのようなサーロインステーキとは全く異なる、塊のような赤身肉だ。

ミスジという部位自体がほとんど赤身のため、脂身はほぼ見当たらない。

ちなみにミスジは、店内で手作業で捌いているのだとか。
手間のかかる作業を経て、ここに提供されている。

基本的にレアで提供されるため、中身は赤い。
そして想像以上に柔らかく、肉の旨味もしっかりと感じることができる。

もう少し焼きたければ溶岩プレートで焼くと良い。

厨房では溶岩プレートごと火にかけられている様子が見てとれる。

やっぱりステーキのもう一つの特徴は、ソースなどの調味料類が豊富なこと。
これほどの味が揃っているステーキハウスも珍しいレベルだ。

個人的に好きなのは「にんにく醤油」。
沖縄らしい味にしたければ、酸味が楽しい「A1ソース」も定番だ。

やっぱりステーキのオリジナルとして「極」と「極 炎」という粉末の調味料がある。
これは旨み成分を混ぜた塩というものだが、淡泊なミスジにはベストマッチだ。

にんにく醤油、刻みニンニク、刻みわさびという生もの系も揃っている。
刻みわさびは生わさびを使用しており、本格的なわさびの風味が味わえる。

沖縄発の赤身専門のステーキ店「やっぱりステーキ」。
その名の通り、「飲んだ後にはやっぱりステーキだよね」という沖縄の文化に合わせるように、さっぱりとした赤身を提供することをコンセプトにしたステーキ店だ。

2010年代は赤身の熟成肉を使ったステーキが全国的にブームとなる中、やっぱりステーキはいち早くファストカジュアル形態で赤身肉のステーキ店を成功させた。
リーズナブルな価格、脂身の少ない赤身肉、そして自由な味付け。
飲んだ後でなくても、やっぱり、ステーキを食べたくなる日がすぐそこまで来そうだ。

やっぱりステーキ 1号店 1st カクテルプラザ店の地図

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