沖縄のアイスといえばブルーシール!
沖縄県を中心に全国で販売されている「ブルーシールアイスクリーム」。
その1号店は、沖縄県浦添市の牧港にある「牧港本店」だ。
戦後、米軍基地の中から始まった歴史
ブルーシールアイスクリームの歴史は長く、2018年で70周年を迎える。
そのルーツは、1948年、具志川市天願…現在の沖縄県うるま市にて、アメリカのフォーモスト社により、米軍基地の中で米兵向けに展開されたアイスクリームショップだ。
当時、アイスクリームの素材そのものが日本では珍しく、基地の外ではほとんど知られていなかったという。
1963年になり、基地の外に直営のパーラー「ブルーシールBigDip牧港店」がオープン。そこから本格的に、沖縄県内へブルーシールアイスの展開が始まることになる。
この牧港本店はまさに「ブルーシールBigDip牧港店」そのものである。
ブルーシールの歴史を感じる、まさに本店
入口脇には、ブルーシールアイスクリームを歴史を物語る写真や資料が飾られている。
店内のカウンターの様子。ブルーシールアイスの全てのラインナップが取り揃えられている。
沖縄の味をトッピングしていこう
ブルーシールアイスクリーム牧港本店のメニュー。ジュニアサイズを選ぶと3段乗せである「トリプル」まで選ぶことができる。
オーダーをするとこのような感じでコーンかカップに盛り付けてもらえる。
「紅いも」や「塩ちんすこう」といった、いかにも沖縄らしい味が揃っているのも沖縄のブルーシールアイスクリームの特徴だ。
「塩ちんすこう」と「紅いも」をダブルでオーダー。
「ジュニア」でこのサイズなので、レギュラーの大きさは推して知るべしである。
牧港本店はレストランの形式となっており、店内にはソファーの席もある。
店内には往時をしのばせる写真も多く飾られており、ブルーシールアイスクリームの歴史を感じさせてくれる。
いきなりマネキンが座っていてびっくりする。
なんと外国のお金に両替することもできる。これも当時からの伝統だろうか。
テイクアウトのアイスクリーム商品もかなりの品ぞろえだ。
ブルーシールアイスクリームのオリジナルグッズのコーナーもある。
隣には工場も併設されており、ここからトラックで沖縄をはじめ全国に配送されていく。
体験学習型施設「アイスパーク」も併設
また牧港本店には、「ブルーシール アイスパーク」という、体験学習型の施設も併設されている。
ここは、ブルーシールアイスクリームの歴史を学べるほか、自分でアイスクリームを作ることができるというものだ。
ブルーシールアイスクリームの歴史がパネル展示されている。さすが1号店といった矜持を感じるところだ。
このスペースのガラスの向こう側が、アイスクリームの手作り体験工房となっている。
ここが体験用の厨房となっており、実際にアイスクリームを作ることを体験することができる。
沖縄で、ブルーシールアイスクリームを目にしない人はいないだろう。それほどまで広がり、愛されているブルーシールアイスクリームは、戦後すぐからの長い歴史を持つものだ。
沖縄で生まれ、沖縄で育ったアメリカの味である。
ここ牧港本店は1963年の「BigDip牧港」としてのオープンから、2018年で実に55年の歴史を持ち、今もなおブルーシールアイスクリームのフラッグシップ店として、そして体験型の工房にて様々な形でアイスクリームと親しめる、ブルーシールアイスクリームの重要な店舗であるといえる。