上間沖縄天ぷら店 1号店 登川店

沖縄のソウルフード「天ぷら」のチェーン!

沖縄の天ぷらは独特の食感を持っている。
厚めの衣からは出汁の味がするし、もずくなどを揚げるのも沖縄ならではだ。
そんな沖縄天ぷらのチェーン店「上間沖縄天ぷら店」の1号店が、沖縄市にある登川店である。

沖縄自動車道 沖縄北インター近くにある、上間沖縄天ぷら店 登川店

エビフライが「U」の字になっているイラストがトレードマークだ。

揚げ物 オードブル お弁当 重箱 折詰 おもち 冷やし物一切 という記載がある。
天ぷら専門店だが、天ぷらだけでなく、様々なニーズに対応しているお店だ。

店舗の左側はテラス席で、イートインスペースとなっている。

それでは入店してみよう。

老舗から暖簾分けされたが、逆境からのV字回復

上間沖縄天ぷら店は、2002年に登川店を1号店として創業した天ぷら・お弁当のチェーン店だ。
運営会社は株式会社上間フードアンドライフで、2009年に法人登記をした際の代表者は上間喜壽氏である。

そのルーツは、沖縄市のゴヤ市場にある「上間天ぷら店」。ここは上間氏の祖父が創業したお店で、当初は刺身の店としてスタートしたが、やがて天ぷらの専門店となった。

ゴヤ市場の上間天ぷら店から暖簾分けという形で、上間喜壽氏の両親が2002年に創業したのが「上間沖縄天ぷら店」だ(当初の名は「上間弁当天ぷら店」)。1号店を登川店として営業を開始した。

しかし、工場設立や追徴課税により2億円もの莫大な借入金を背負ってしまう。
そこで、東京で大学を卒業したばかりだった息子の上間喜壽氏に経営が引き継がれ、法人設立、経理のIT化などさまざまな改革が行われていく。

それからは上間喜壽氏と実妹の上間園子氏との二人三脚による経営改革により、売上げは1億円から6億円に拡大。
そして2021年には借金を完遂する。2021年4月からは上間園子氏が代表となり、上間沖縄天ぷら店の経営を行っている。

なお、上間園子氏はトランスジェンダーであることを公表している。それは企業のトップとして、多様な生き方があるという風を社会に吹かせたいためだという。

上間沖縄天ぷら店は2023年3月現在、沖縄県内に8店舗で運営されている。

店内には天ぷらや惣菜が並べられている。

天ぷらの購入方法はセルフなので、自分で欲しいものを取ろう。

これが天ぷらコーナー。
巨大な野菜天ぷらが山のように盛られている。

げそ天ぷらいも天ぷらも、ボリューミーな陳列だ。

イカ天ぷら魚天ぷらもこのように。
この迫力のある陳列こそ、上間沖縄天ぷら店の伝統なのだ。

こちらは惣菜のコーナー。沖縄らしく、サーターアンダギーもある。

美味しそうな惣菜がいっぱい。どれもお手頃価格で嬉しい。

おにぎりコーナーもある。向かい側はお弁当コーナーだ。

巻き寿司なんかも。3等分した長さにカットされており、食べやすくなっている。

こちらはいなり(大)。チキンと相性抜群だという。

ザ・沖縄を感じさせるカーサー
これはカーサ餅と言われるもので、さまざまな味が練り込まれた餅のおやつだ。

さらには沖縄そばまでスタンバイ。
最も小さいサイズは、なんと100円だ。

食べたい天ぷらをこの袋に入れていき、お会計をするという流れだ。

お会計後は電子レンジで温めることもできる。

沖縄天ぷらと沖縄そばで堪能するソウルフード

イートインスペースは店内と、テラス席に用意されている。
こちらは店内のもの。

こちらは外のテラス席。
取材時はテラス席が掃除中だったため、今回は店内のスペースを利用させてもらった。

天ぷら2品(かぼちゃ、いか)と沖縄そば(小)。

レンジで温めた熱々の天ぷらと、よそいたての沖縄そばが温かい。

ネギ以外具材が全く入っていないプレーンな沖縄そばだが、このシンプルさがたまらない。
情報量が少ないからこそ、天ぷらと一緒に食べて、ちょうど良い感じになってくれる。

天ぷらは衣が厚く、一つ一つに食べ応えがある。

これで300円もしないのだから、素晴らしい価格設定だ。

沖縄市に生まれた上間天ぷら店の暖簾分けとして、そのスピリットを継承する上間沖縄天ぷら店。
天ぷらだけでなく、かなり充実したラインナップとお手頃な価格で楽しませてくれる。

逆境からの見事なV字回復を行い、これからはさらに飛躍させていくのだという。
いつか沖縄を飛び出し、沖縄の天ぷらとして全国で親しまれる日が来るかもしれない。

上間沖縄天ぷら店 1号店 登川店の地図

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