ラグジュアリーを感じさせてくれるレストラン
チキン南蛮発祥の地にして、数多くのチキン南蛮専門店のある宮崎。
ここ「クレイトンハウス」はスイーツの充実したレストランであるばかりか、他店とは違う方向で凝りに凝ったチキン南蛮を出すお店として知られている。
最古店は宮崎市大島町にある大島店である。
大島通り沿いにある、クレイトンハウス 大島店。
緑色で三角の看板が、ハイソな雰囲気を感じさせてくれる。
店内の広さを感じさせてくれるような、大きな店舗だ。
それでは入店してみよう。
チキン南蛮の種類の多さ!驚異のメニュー
クレイトンハウスは、1977年に宮崎市内で創業した喫茶店「喫茶さんとす」をそのルーツとする。
喫茶さんとすは17席だけの小さな喫茶店だったが、1984年、宮崎市内の大島町天神前にカフェ「クレイトンハウス」をオープン。これがクレイトンハウスとしての1号店となる。
そこで提供されたハンバーグやチキン南蛮が人気となったことで、1996年、大島町の前田に移転し、カフェレストラン クレイトンハウスがオープンする。それがこの店舗だ。
2022年12月現在、クレイトンハウスは宮崎市内に3店舗で運営されている。
店内は広く、開放的な空間が広がっている。
手作りのタルトやチーズケーキ、クリームブリュレなどが陳列されている。
クレイトンハウス 大島店のグランドメニュー。
さまざまな種類のプレートがラインナップしている。
そしてページをめくると…
物凄い種類のチキン南蛮がそこに!
何種類あるんだ!?
最もオーソドックスな「チキン南蛮」がこれ。不動の人気No.1メニューだ。
若鶏のモモ肉4個に、白いタルタルソースがドロップされている。
創業45年の味ということで、喫茶さんとす時代からのカウントだ。
「チキンコク味噌南蛮」「チキンペッパーバジル南蛮」「チキンゆず胡椒南蛮」「チキン明太子南蛮」「チキン豆板醤南蛮」…
チキン南蛮にこれほどのバリエーションを持たせている店は、いままで見たことがない。
「チキンへべす南蛮」「チキンゆず胡椒南蛮」という、柑橘系の味が楽しめそうなものもある。
気になるのがこちら。
「チキン新4種南蛮」「チキン4種南蛮」!
4種類のタルタルソースを一度に楽しめるという。私のような欲張りタイプにはたまらない一皿だ。
さらには「旨辛W南蛮」に「チキン旨辛4種南蛮」と、スパイシー系までラインナップ!
情報量が多すぎて何だか分からなくなってくるが、チキン南蛮の本場ならではの多様性、チキン南蛮のダイバシティだ。
メニューはさらなるバリエーションを提示してくる。
「南蛮ワンプレートピラフ」に「バーグワンプレートピラフ」、そして「スーパートリプル」…
人間の欲望をプレートという形で具現化したようなメニューがたまらない。
ハンバーグ、ステーキ系のメニューも充実している。
そしてまたプレートのバリエーションが凄いことに…
「チキン5種南蛮」なんてものまである!
こちらはパスタとドリアのページ。
今回は「チキン4種南蛮」をオーダー!
タルタルソースは「白」「梅」「ペッパーバジル」「明太子」の4種類がドロップされているという。
快楽の沼!チキン南蛮の超絶進化形が登場
まずはカップスープが運ばれてくる。
そして次に、ドレッシングが3種類運ばれてくる。
サウザンドレッシング、胡麻ドレッシング、和風ドレッシングだ。
タルタルソースが4種類のプレートが来るのに、ドレッシングが3種類用意される。
ここは天国か…
そしてついに…!
「チキン4種南蛮」登場!!
す、すごいルックス!
左から、「白」「梅」「ペッパーバジル」「明太子」の順でソースがドロップされている。
こんなチキン南蛮見たことない。
「白」はクレイトンハウス伝統の、オーソドックスなタルタルソース。
こちらは「梅」! 梅としその酸味が爽やかなソースだ。
そして「ペッパーバジル」!
バジルに黒コショウがプラスされ、ややスパイシーな味わいのソースだ。
一番右は「明太子」!
辛子明太子のツブツブが、これでもか!というほど練り込まれている。
サラダの横には、申し訳程度のスパゲッティも添えられている。
今回はライスとセットのオーダーだが、クレイトンハウスをもっと満喫したいなら、ケーキとセットでのオーダーがお勧めだ。
それにしても、若鶏のモモ肉の柔らかさと、鶏肉自体の絶妙な旨味。
そこにかかるタルタルソースも絶品だし、他のソースも全て素晴らしい。
パンチの強さにクラクラしてしまうほどだ。
そして3種類のドレッシングを使って、サラダの味を楽しんでいく。
まさにバブリー。そしてラクシュリー。豪華であり、変態でもある。
最高のチキン南蛮体験ができた。
チキン南蛮の地、宮崎。
有名店である「味のおぐらェーン」や、チキン南蛮発祥の店と言われる延岡の「直ちゃん」とは全く逆のベクトルに独自進化した、クレイトンハウスのチキン南蛮。
B級なのにA級の美味さ、A級なのにB級のアプローチ。もはやA級なのかB級なのかが分からない。
今回の宮崎への旅で、心に強く刻まれたお店であることは間違いない。