廻る寿司 めっけもん 1号店 ドルフィンポート店

鹿児島ローカルの回転寿司とは!?

鹿児島県内を中心に展開する回転寿司チェーン店「めっけもん」
その1号店は、鹿児島市にある「ドルフィンポート店」だ。

ドルフィンポートが閉鎖となり、2020年3月に現在の場所に移転・新築。
店名は以前と同様の、「ドルフィンポート店」である。

ドルフィンポートにあった旧・ドルフィンポート店の様子。

建物道路側、1階の台形の意匠は、桜島のイメージだろう。

建物正面。

金色に輝く「めっけもん」の文字。

めっけもんといえばこのキャラクターだ。

それでは入店してみよう。

その歴史は、うどんとそばの店「ふく福」がルーツ

めっけもんは、株式会社寿福産業によって運営されている鹿児島ローカルの回転寿司チェーン店だ。

そのルーツは、1975年に創業者である寿福一隆氏が鹿児島市内にて創業したうどん・そば店のふく福である。

ふく福は順調に店舗数を増やし、寿福産業の新業態としてラーメン店やアジアン料理店もオープンさせる中、めっけもんは2005年のドルフィンポートのオープンに合わせて新規開業したグルメ回転寿司店だ。

近海の地魚をはじめとした地産地消にこだわった鹿児島の回転寿司店として人気を博し、2022年6月現在、鹿児島県と熊本県で6店舗で運営されている。

上述のように、このドルフィンポート店はドルフィンポートの閉鎖に伴い閉店し、2020年3月、現在の場所(ほぼ真向かい)に新築移転した店舗である。

めっけもん ドルフィンポート店の店内の様子。
旬のネタの下げ札と、店内の数々の装飾が寿司気分を盛り上げてくれる。

窓からは桜島がよく見える。

桜島を描いた絵画や…

桜島の写真も飾られている。
完璧な桜島ビュー空間だ。

地魚とまぐろがおいしいめっけもん

本日のオススメネタはこちら。

広い店内には、豊富なボックス席とカウンター席がある。なかなかゆったりできそうだ。

全日本ローカル回転寿司 西日本編 第1位!

レジカウンターの上に掲示されている、このポスター。

文春オンライン 全日本ローカル回転寿司 西日本編 第1位!!

そう、これは2022年夏に文春オンラインにて発表された、日本のローカル回転寿司ベスト30を、それぞれ西日本編15東日本編15を突如発表するという記事だが、実は書いたのは私である。
正直、順位を付けるのは大変厳しかった。全てのネタを食べたわけではないし、それぞれの店に良いところがあるため、優劣を付けるのは難しい。
それでも、めっけもんを1位とさせていただいた。こうやって喜んで頂いて、本当に嬉しい。ありがとうございます!

記念撮影をしていこう。こんな嬉しいことはない。

豊富なメニューと、地の物の充実さが凄い

こちらはレギュラーメニュー。
120円から500円まで、回転寿司のフルメニューが取り揃えられている。

一品料理とドリンクメニュー。豊富なラインナップが魅力的だ。

こちらは種子島直送の「にが竹」を使ったシリーズのメニュー。
「にが竹天にぎり」「にが竹とキスの天ぷら盛り合わせ」「にが竹と青のりのすまし汁」の3つがラインナップしている。

にが竹は別名「ロケットダケ」とも言われるとか。

こちらはオススメメニュー表。
「バター」「たまご」「さくさく醤油」のうどんということで、BTSうどんと名付けられている。
この無理矢理流行りに近づける遊びは以前にも行われていて、

こちらは2019年訪問時のもの。「たまごタマゴ軍艦」「トロける鉄火巻」「トロトロブラザーズ」TT兄弟という、チョコレートプラネットのネタのインスパイアだ。

「新鮮地魚は下げ札にはご案内!」とのことで、店内には下げ札がたくさん。
「ヤガラ」「フエダイ」「にが竹天握り」など、なかなか見かけることのないネタがある。

「地グロ」「ウスバハギ」「フエフキ鯛」なんかも珍しいだろう。
個性的なものばかりで、さすが鹿児島の回転寿司だと思わされる。

醤油は3種類!

醤油は「めっけ醤油」「甘口醤油」の2種類がスタンバイ。
甘口醤油があるところが九州といったところだ。

醤油の説明書きもある。

「めっけもん醤油」
めっけもんのお寿司に合うようにブレンドしたオリジナルだし醤油です「甘口醤油」
昔から鹿児島の方に好まれる甘いお醤油です。辛口醤油もご用意しています。 お気軽にスタッフへお申し付け下さい

めっけ醤油はオリジナルのだし醤油とのこと。そして(本州では一般的な)辛口醤油も用意されている。

左側が「めっけ醤油」で、右側が「甘口醤油」
色が全く違うところが面白い。

湯飲みはめっけもんのシグネチャーモデル。

どこかで見たことのあるデザインだな…と思ったあなた、鋭い。
そう、埼玉のがってん寿司のものにかなり近いのだ。

「ホイきた ご注文 がってん承知の助」という言葉も、がってん寿司のまま。
これは何か関係があるのかな?と思って訪ねてみたところ、経営者同士がお友達で、がってん寿司を手本にしている所があるから、とのこと。
鹿児島から埼玉へ、リスペクトを込めたデザインだったのだ。

ここだけで味わえるネタの数々に卒倒!

近海の地魚を紹介する札が回ってくるのが楽しい。もちろん全て鹿児島近辺だ。

まずは「くろまつ」から!

ネタが厚いが、かなり柔らかくて口溶けの良いものだ。

「高えびの軍艦」

柔らかくて甘みのある高えびの上に、とびっ子の食感がたまらない。

「えんがわホルモン炙り」

えっ、何これ? こんなの初めて!
その名の通り、えんがわをあぶったものにホルモンのタレで味付けされており、柔らかく、そして親しみやすい味が絶品である。

そして皿のデザインがまた素晴らしい。鹿児島からの大隅諸島、トカラ列島、奄美諸島、そして甑島までもが地図になっており、その上に「ネギトロ桜島」が鎮座。離島好きなら家に1枚持っていたい皿である。

「炙りサーモンレモン塩」

こんなフカフカなサーモンが少し焦げ目を付けて炙られているなんて、もはや犯罪級に美味しい!

問題の一品が登場。

「ネギトロ桜島」
うわ、何だこりゃ!?

桜島の形をした、たっぷりのネギトロの頂上に、うずら卵がトッピング。そしてそこから流れ落ちる溶岩を、辛味噌で表現。ネギはさしずめ噴煙だろうか。
これぞ寿司の芸術…!!

うずらの黄身とネギトロの美味さのマッチングも最高で、そこにアクセントのような辛味噌がたまらない。これを食べに鹿児島まで来たのではないか、と思わせてくれる逸品だ。

横を見れば、窓の外には本物の桜島が。感動ってこういうことかも知れない。

そしてこれは「にが竹天にぎり」

種子島直送の「にが竹」、別名「ロケットダケ」の天ぷらのにぎり。
にが竹、シャコシャコとして気持ち良い食感。
これをレモン、マヨネーズ、塩などで好みに味付けしながら食べる贅沢!

「かつお」

さわやかな赤身が楽しめる一品。

「あぶりあなご」

これはすごい!
あなごが、口の中で溶けていくような、絶品級の柔らかさで仕立てられている。
そこに、炙りならではの香ばしさのプラスされ、最強の逸品だ。

ラストは「自家製つみれ汁」

出汁がおいしいつみれ汁で、締めくくり。

鹿児島ローカルの回転寿司チェーン「めっけもん」
これでもか!と唸るほど地産地消へのこだわり、そして鹿児島への愛を感じることができた。
鹿児島に行ったら是非とも寄って欲しいお店である。

廻る寿司 めっけもん ドルフィンポート店の地図

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