名古屋コーチンを使った親子丼の専門店
愛知県で長い歴史を持つ地鶏の品種、名古屋コーチン。
そんな名古屋コーチンの肉を使った親子丼専門のチェーン店、「鶏三和」。
親子丼専門チェーン店としての1号店は、三重県桑名市長島町にあるショッピングセンター 三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島にある三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島店だ。
ナガシマスパーランド、湯あみの島などを構成するナガシマリゾートの中にあり、その規模は巨大だ。
まるで一つの街のような雰囲気を持つ。
数々のアウトレットショップが建ち並ぶ様は壮観だ。
敷地内にあるダイニングレストラン スウィングコートの中に、鶏三和 三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島店が入居している。
それでは入ってみよう。
名古屋コーチンの歴史と共に歩んできた鶏三和
鶏三和のルーツは、1900年に「伊藤和四五郎商店」として米穀、雑穀、飼料商として名古屋で創業したことをルーツとする。
1933年には知多郡にて三和農場を建設し、名古屋コーチンを8万羽飼育していた。当時は卵を産ませるための飼育という時代だ。
1955年には三和畜産株式会社(現・㈱さんわコーポレーション)が設立され、翌1956年に、名古屋市の菊井町にて「若鶏のさんわ」という名で大衆鶏肉料理店を開店する。これが飲食店としての三和の始まりだ。
若鶏のさんわは小売店としても百貨店に出店し、そして1993年には純鶏名古屋コーチン「鶏三和」が誕生。翌1994年には名古屋コーチンの小売店として「鶏三和」がオープン。
そして2002年、親子丼専門の飲食店として「鶏三和」がジャズドリーム長島のオープンに合わせて新規でオープンする。これが、親子丼チェーンとしての鶏三和の1号店となる。
2023年1月現在、飲食可能な鶏三和は全国に47店舗で運営されており、そのほとんどはデパート内店舗、フードコートや地下街の店舗といったスタイルとなっている。
ジャズドリーム長島のスウィングコートは一般的なフードコートとは違い、オーダーしたメニューを運んできてくれるフルサービスの場所となっている。
矢場とん、宮きしめんなど、名古屋を代表する店の数々がある。
鶏三和のメニューウインドウ。
親子丼を中心に、唐揚げやチキン南蛮などもラインナップしている。
入口でオーダーして精算を済ませると、店員さんに席まで誘導してもらうという、あまり他に無いシステムだ。
鶏三和の厨房の様子。ここに受け取りに行く必要はない。
テーブルには、追加オーダーのためのメニュー表が設置されている。
中身は、スウィングコートの全店舗のメニューがまとまっている。
食べたいものがあれば、店員さんを呼び止めてオーダーするのだ。
鶏三和のメニューはこちら。
今回は「特上名古屋コーチン親子丼」をオーダー!
卵にも名古屋コーチンを使用した、名古屋コーチンづくしの一杯だ。
鶏肉の旨味爆発!名古屋コーチンが堪能できる親子丼
しばらくして運ばれてきた「特上名古屋コーチン親子丼」!
付き合わせは、名古屋コーチン入りつくねコラーゲンスープと、紀州南高梅はちみつ梅干だ。
鶏肉、卵、共に名古屋コーチンという特上親子丼。
シンプルさの中に、凄みさえ感じさせてくれる。
鶏三和は、 かつお節・ムロ節・煮干しからとった出汁に、本醸造醤油・醤油麹・本みりんをブレンドした「かえし」を使い、卵をフワフワ、そして旨味たっぷりに仕上げているのだという。
そのフワフワの卵に絡んだ名古屋コーチンのモモ肉を口に運ぶたびに、幸せの鐘の音が鳴り響く。
ここには、何も足す必要も無ければ、余計なものもない。
どんぶりの中で、全てが完結しているのだ。
一緒に付いてくる紀州南高梅のはちみつ梅干しは、親子丼の良いアクセントとなる。
親子丼を食べつつ、梅干しを少しずつ楽しむことで、風味が一気に広がる。
1900年に創業し、今も名古屋コーチンにこだわり続ける鶏三和。
ショッピングセンターのフードコートにある親子丼専門店としての1号店は、多くの客に本物の名古屋コーチンの美味しさを伝え続けている。