西宮に生まれた本格的なベーカリーレストラン
パンのブランド「神戸屋」をルーツとする、神戸屋グループのベーカリーレストラン「神戸屋レストラン」。
日本における本格的なベーカリーレストランの先駆けとして、1975年に西宮に誕生した。
その1号店は「西宮店」である。
※2021年10月3日に閉店しました。
日本における外食の歴史は、1970年の大阪万博がターニングポイントとなっている。
洋食、ファストフード… 多くの日本人が、大阪万博で初めて口にしたのだという。
名だたるチェーン店も1970年から数年の間に、雨後の竹の子の如く創業している。
まだ1970年という時代は、パンを主食にする文化は日本には無かった。
そんな時代に神戸屋は試行錯誤を重ね、1975年に「神戸屋キッチン」をオープンさせる。
それは、昼食や夕食にパンの美味しい食べ方を紹介したい。「私たちはお客様の身近なキッチンでありたい」ということであったという。
「おやつでは無い、主食としてのパン」を提供したい、「パン屋のつくるレストラン」を作り、全てのメニューはパンに合うものを提供したい…という高い志をもってこの地にオープンしたのが、現「神戸屋レストラン 西宮店」である。
香ばしいパンの香りを存分に楽しめる店内
パンを焼く香りと料理の匂いまで楽しめるよう、厨房がオープンキッチンになっていることが神戸屋レストランの最大の特徴。
入り口すぐのところに巨大なオーブンがあり、香ばしい香りが否が応でも食欲をそそる。
クラシカルな雰囲気ある店内にはサラダバーも設置されている。
おかわり自由の窯焼きパン、焼きたてでホクホクである。
もちろんパンのテイクアウトも可能だ。
多様化する外食産業において、出来たてのパンを提供するレストランでありたい… そんな想いから1975年にこの地で創業した神戸屋レストラン。40年以上たった今も、巨大なオーブンからは香ばしいパンの匂いが店内を満たしていた。