ずんどう屋の歴史は姫路から
濃厚な豚骨スープが人気のラーメンチェーン店「ラー麺 ずんどう屋」。
その1号店であり総本店は、兵庫県の姫路市にある。
国宝 姫路城のすぐ近く、国道2号線沿いにあるラー麺 ずんどう屋 総本店が、創業の1号店だ。
2019年に店舗の外観と内装をリニューアルし、現在の外観になった。
それまでは寸胴を模したデザインのファサードになっていた。
創業はここにも書かれているように、2002年の4月だ。
それでは入店してみよう。
姫路から世界へ!羽ばたくずんどう屋
ラーメンチェーン店のずんどう屋は、2002年4月、兵庫県の姫路市で創業した。
創業時から濃厚な豚骨ラーメンを特徴としていた。
しかし創業当初は味が安定せず、原価も高止まりし、経営は不安定だったという。
スープの原価を下げるには売上を上げるしかなく、そのためには店舗数を増やすしかないということで2005年には2号店、2008年には3号店がオープンし、運営する法人の株式会社ZUNDを起業。セントラルキッチンも作り、ずんどう屋が波に乗り始めた。
ずんどう屋の一番の動きは2017年、「丸亀製麺」などを運営する外食大手のトリドールホールディングによるM&Aではないだろうか。
これにより出店ペースの加速化が行われ、2024年2月現在、西日本と東海を中心に約80店舗で運営されている。
入口には食券機があるので、ここでオーダーするメニューを決める。
今回は「味玉らーめん」の「並」をオーダー!
細かくカスタマイズできることが特徴だ。
麺の種類は「細麺」か「ちぢれ麺」、背脂の多さや麺の硬さなどが選べる。
また、トッピングメニューも充実している。
テーブルには、ずんどう屋特選の高菜が用意されている。
スパイシーな味付けがされた高菜で、ラーメンの味変ツールとして使える。
毎月13日はずんどう屋 替え玉の日で、替え玉が1玉無料だという。
こってりなのにマイルドでソフトな口あたり
しばらくして運ばれてきた「味玉らーめん」の「並」!
濃厚そうなスープに、たくさんの葱がトッピングされている。
チャーシューは、箸で掬うだけでホロホロと崩れるほど柔らかい。
味玉は中が半生になっているタイプだ。
特製のタレに長時間漬け込んでいるのだという。
なんといってもスープの味わいがたまらない。
水と豚骨だけを20時間煮込み、そのコクを出しているのだという。
ここにたっぷりの背脂がトッピングされる。
ちなみに総本店も含めて全店舗がセントラルキッチンで事前に調理されている。
コシの強い細ストレート麺は、多加水のもの。
ずんどう屋の自家製麺だ。
スープがよく絡み、口の中に豚骨の旨味を運んでくれる。
そしてテーブルの上の高菜を入れるとこで、味が激変する。
辛いものが好きな人にはたまらない味変ではないだろうか。
入れすぎにはくれぐれも注意だ。
どんぶりは大きめで深さもあるので、見た目以上にボリュームがある。
「姫路から世界へ」という号令と共に姫路で人気店となり、今や全国に店舗を出店し続けるずんどう屋。
人気ラーメン店を1から立ち上げた、創業者である橋本龍八氏の想いは、これからも受け継がれているのだろう。