そのかつ丼、神戸の味
神戸の三宮で生まれ、かつ丼専門として神戸を中心にチェーンする「かつ丼吉兵衛」。
その1号店であり本店は、三宮センタープラザ西館ビル地下1階にある「三宮本店」だ。
地下には数多くの飲食店が並び、昭和レトロな雰囲気を漂わせる三宮センタープラザ。
かつ丼 吉兵衛 三宮本店はそんなセンタープラザの一角にある。
カウンター席だけのシンプルな店舗だ。
レトロな雰囲気の店構えが、レトロな雰囲気のセンタープラザに溶けている。
かつ丼専門店ならではのカスタマイズ自在なメニュー構成
かつ丼 吉兵衛 三宮本店のメニュー表。
ベースは玉子とじかつ丼、ソースかつ丼、韓辛味噌マヨかつ丼、カレーかつ丼で、それぞれの肉を肩ロースか背ロース、そしてサイズもいくつか選ぶことができる。
また、「だぶる」「とりぷる」などの大盛・特盛も用意されている。
外の立て看板。店長のおすすめセットとしてAセット、Bセットが用意されている。
Aセットはかつ丼の玉子2個に赤だし、Bセットは赤だしの代わりにそうめんが付くセットだ。
ここでは「Aセット」をオーダー!
かつ丼 吉兵衛の店舗一覧も壁に貼られていた。
神戸を中心に西宮、大阪のエリアでのローカル展開となっている。
サクサクのカツを、フワフワな玉子が包む極楽
カウンター席からは、厨房の様子が見える。
目の前でかつ丼が完成されていく様子を見るのは楽しい。
店内には各メニューの説明ポスターが貼られていた。
1979年創業の味がこことにあり。
門外不出の出汁で煮込んだかつ丼は、飽きのこないあっさり味。
ソースかつ丼
サクサクかつに相性抜群!
神戸長田の地元ソースをたっぷりと!
温玉を絡めて、さらに濃厚に。
韓辛味噌マヨかつ丼
甘辛いコチュジャンとマヨネーズが癖になる逸品。
温玉を絡めれば美味しさ倍増!
テーブルの上には黄色い漬物が用意されている。
そして運ばれてきた、Aセット。
「豚ロース玉子とじかつ丼 並盛り 玉子2個」+「赤だし」のセットだ。
玉子2個セットだけあってかつ丼全体を玉子が包み込んでおり、ラクシュリーでファビュラスな、グッドルッキングかつ丼となっている。
肩ロースだというかつ。
噛むとサクっと柔らかく、豚肉の脂肪分の甘さがほんのりと口の中に伝わってくる。
これぞ理想的なかつ丼の姿ではないだろうか。
セットの赤だしはシンプルで、かつ丼を食べた後の口直しとしては必要十分だ。
神戸三宮のセンタープラザ。
数多くの飲食店が集まる昭和レトロなエリアに佇む、老舗のかつ丼専門店。
その味は、関西の優しい出汁の味を存分に感じられるものだった。
西洋文化が早くから入り込んだ神戸の多様な食文化の中で、関西人が好きな味のど真ん中を攻めているような、そんなかつ丼だった。