岡山生まれの手延べうどんレストラン
岡山で創業したうどんレストラン「味の民芸」。
手打ちうどんではなく手延べうどんにこだわり、純和風のほっとするお店として人気を博している。
味の民芸 岡山国富店。1号店ではないが、創業の地の岡山市にある味の民芸だ。
提灯型「うどん」看板がレトロだ。
手延べうどん・和食・そば、とある。
それでは入店してみよう。
当初は明星食品のレストラン事業としてスタート
関東を中心に50店舗を展開する「味の民芸」は、株式会社サガミホールディングスが運営するうどんレストランチェーン店。
1976年、即席ラーメンで知られる明星食品グループの新規事業として、岡山で創業した。
うどんレストランという業態が珍しかった当時、手打ちうどんではなく「手延べうどん」を特徴として、和食メニューも充実させた味の民芸は評判を呼び、全国に出店を加速させた。
手延べうどんは、熟成させたうどん生地を細く長くなるまで何度も延ばすという、手間のかかる製法である。
2008年、明星食品が日清食品グループに入るタイミングで、北海道・東北・信越地区の味の民芸は「手延べうどん むぎの里」としてブランドが独立。そして味の民芸は2014年にサガミグループとなり、経営回復を遂げた。
和風のレストランらしく、座敷席も用意されている。
味の民芸のグランドメニュー。
裏面には味のこだわりが記載されている。
なんといっても「手延べうどん」だ。
手延べうどんは、十時間以上延ばして作られるという。
その手間暇こそが味の民芸の核となっている。
無添加の黄金だしは、利尻昆布と鰹の削り節をブレンドして作られるという。
メニューの最初のページは、釜めし、御膳、鍋料理からスタート。
やはり味の民芸といえば、鍋焼きうどんのイメージ。
今回は「民芸鍋焼きうどん」をオーダー!
ステーキや寿司など、うどんに留まらず多彩なメニューが用意されている。
オーダーはタッチパネルから。
糖質30% OFFうどんというのも用意されている。
酒の肴も充実したラインナップだ。
さすがの手延べうどん!喉ごしの気持ちよさは格別
しばらくして運ばれてきた「民芸鍋焼きうどん」!
アツアツの土鍋の中にうどんと具材が入っている。
利尻昆布とカツオ節のまろやかな出汁と、ツルツルとした気持ちの良い食感の手延べうどんが絶妙。
手延べらしく、切れ端が極端に幅広くなっていたりするのも面白い。
「サガミの味唐がらし」は、結構辛くなる!
辛党にお勧めだ。
味の民芸はお土産コーナーも充実している。
半生タイプの手延べうどん。
こちらは乾麺タイプの手延べうどんとめんつゆ。
味の民芸謹製のドレッシングもある。
さらには、そば殻のまくらまで!
1976年に創業。日本のレストランチェーン黎明期からのうどんレストラン、味の民芸。
こだわりの手延べうどんの喉ごしの良さ、そしてほっとするような出汁の味。
サガミグループとなった今も、その味の伝統は受け継がれている。