bhcチキン ミョンドン本店

ソウルの中心でチメクと叫ぶ

2010年代、チキンを食べながらビールを飲むということが韓国でブームになった。
それは「チメク」と呼ばれ、チキンビール(メクチュ)の合体語だ。
2000年初頭から、ソウルを中心にフライドチキンとビールのお店が数多く生まれたが、そのうちの一つがここ「bhcチキン」だ。本店は、ソウルのミョンドン(明洞)にある。

多くの人が行き交う繁華街ミョンドンにある、たくさんの飲食店が入居するビル。

ここに、bhcチキンのミョンドン本店がある。

外のテラス席も多くの客で賑わっている。

CHICKEN・BEER・PLATEと、簡潔で分かりやすいお店だ。

それでは入店してみよう。

韓国のチキンは世界のチキンへ

bhcチキンは、2004年に創業したチキンの専門店だ。
韓国内では2000年代からフライドチキンの専門店が増え始め、2019年には韓国国内のビール&フライドチキン専門店の数は、87,000店舗もあるという。
中でも2014年は1万店舗近くの新規オープンがあり、そのほとんどはbhcチキンのようなチェーン店のフランチャイズである。
そんな新規オープン数だから、閉店した店舗も当然多い。
2014年以降は閉店店舗数が新規開店数を上回り続け、一時期のチメクブームは落ち着きつつあると言ってよいだろう。

チメクブームの中心となったビール&フライドチキン専門店はbhcチキンの他に、キョチョンチキンネネチキンbb.qオリーブチキンホシギチキングッネチキントゥルドゥルチキンケリムウォン…と、数多くのブランドが存在する。

日本をはじめ、海外にも展開するブランドも増えている。
bhcチキンは香港に始まり2020年代からはマレーシアやシンガポールへ、bb.qチキンは既にアメリカ・カナダ・ドイツ・台湾・マレーシア・ベトナム・日本など海外に500店舗、ネネチキンも日本を含め海外に50店舗で、先日日本のローソンとのコラボが発表されたばかりだ。

そんな韓国発祥のフライドチキンチェーン店bhcチキンはミョンドン(明洞)に本店を持ち、2023年11月現在、デリバリー専門店を合わせて韓国国内に1,800店舗強を構えている。

bhcチキンのミョンドン本店はあまり広くなく、イートインスペースはほぼ外のテラス席か2階フロアとなる。
こちらは2階席の様子。

これがhbcチキンのグランドメニュー。

1ページ目から様々なフライドチキンが並ぶ。

日本語表記もある。
「甘いチーズチキン」「フライドチキン・チーズ」など、様々なバリエーションがある。

そして、どれもボリューミーだ。

今回は2種類のオリジナルとヤンニョムソースが半々になった「半半のチキン」をオーダー!

メニュー数はかなり多い。

右側のページは骨なしチキンだ。

お酒のメニューはこちら、生ビール、チャミスル、ソフトドリンクがある。

韓国のビール「Cass」の中ジョッキをオーダー!

しかし2700ccってどんなジョッキで来るんだろう…

テーブルの上にはチキンムという大根の甘酢漬けが置かれている。

ビニールの手袋が片方だけ用意される。

伝票はテーブルに貼り付けられる。

さあ、チメクを始めるぞ。

食べまくっても減らない量!一人で食うもんじゃない

まずはビールが運ばれてくる。
韓国のビール、カスビールの中生ジョッキだ。
酸味のビシッと効いた、キレのよい味わいである。

そして20分か30分ほど経ってから、チキンのプレート「半半チキン」が登場!
いや~待った。

そしてメニューの写真そのままの、かなりのボリュームである。
そもそも複数でシェアすることが前提のお店のようで、一人用の分量のメニューは用意されていない。

こちらがオリジナルチキン。プレーンな味わいのものだ。

そしてヤンニョムチキン。甘辛のソースがじっとりとまとわりついたチキン。

フライドチキンとビール、これぞチメク

オリジナルチキンは揚げたてアツアツで、衣が薄く、カリッと軽い食べ心地が楽しめる。
対してヤンニョムチキンはベットリとしたソースが美味しく、オリジナルチキンとの味の違いが明確で、食べ比べが楽しい。

そしてビールで流し込む。
これは無限に食べられる気がするが、できればチキンは熱いうちに食べたいので、やはり複数人でシェアするのが正しいようだ。

熱々のまま一人で最後まで食べるには、スピード感をもって食べるしかない。
そう思って、年甲斐もなく熱いうちに完食することができた。
それはそれで贅沢な楽しみ方である。

韓国の人はもちろん、それ以上に海外からの多くの観光客で賑わうソウル随一の繁華街、ミョンドン(明洞)。

数多くの飲食店がひしめく様子は、日本で言うと新宿か銀座か渋谷かといったところだろうか
文化や流行の発信地を担ってきた街だ。

一時期はコロナ禍で多くのテナントが撤退してゴーストタウンのようになったというが、2023年10月の訪問時は再び賑わっており、ゴーストタウンの様子はもう全くない。

bhcチキンの本店はインターナショナルな雰囲気で賑わっており、英語で会話する客もいれば、関西弁で会話する客もいた。
そんな中に混ざってひたすら熱々のフライドチキンを食べ、生ビールを飲み干す。
ミョンドンの雑踏の中に感じる旅の醍醐味がたまらなかった。

bhcチキン 明洞本店の地図

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