ロッテリア 韓国1号店 小公2号店

大財閥が運営するハンバーガーチェーン

日本ではメジャーなハンバーガーチェーンとして知られるロッテリア
しかし、韓国での存在感はまるで違う。

韓国1号店の流れを汲むロッテリア 小公2号店は、ミョンドン(明洞)のロッテ百貨店 本店にある。

ミョンドンで圧倒的な存在感を放つロッテ百貨店本店

ガムやチョコレートの「ロッテ」しか知らない日本人は間違いなく圧倒されるスケールだ。

LOTTEのロゴも豪華な、高級感のあるエントランスから入ると、世界のトップブランドが待ち構える。

ロッテリアの韓国1号店を継ぐ小公2号店は、ロッテ百貨店 本店の1階にある。

紛れもないロッテリアだ。ハングルでは롯데리아と表記する。

後ろを振り向くと、あのクリスチャン・ディオールの専門店がある。

カウンターがラウンドしているのが印象的だが、これは百貨店内のこのスペースがそういった形になっているため。

見慣れたマークである。

ここに店名が記載されている。

LOTTE GRSというのは韓国のロッテリアを運営する現地法人で、下の소공2호점というのは小公2号店、つまり小公という地名での2号店とのこと。

韓国ロッテリアの1号店は1979年のロッテ百貨店本店開業と同時にオープンし、それがロッテ百貨店のある地名を取った小公店だったが、1983年に店内改装で現在の場所に移ったため、小公2号店という名前が付けられたという経緯だ。

イートインスペースは地下にある。100席もあるという。

それでは注文してみよう。

日本とは別物のメニュー!「絶品」の存在しない世界

ハンバーガーチェーン店のロッテリアは、1972年に東京・日本橋にて創業した。
現在の母体はゼンショーだが、創業時の母体はチューインガムなどの製菓で知られるロッテで、創業者は韓国出身の故・重光武雄(しげみつたけお 本名:辛格浩=シン・ギョクホ)氏である。

重光氏は日本と韓国を行き来し、1965年の日韓国交正常化を機に、韓国でもロッテという法人を立ち上げて様々な領域で事業展開を行い、成功させた。
いつしか財閥と呼ばれる規模に成長したロッテだが、ソウル随一の繁華街であるミョンドン(明洞)に建てたロッテ百貨店の本店で、ここにロッテリア韓国1号店である小公店がオープンしたのは百貨店の開業に合わせた1979年のこと。日本のロッテリアの創業から7年後だ。

2023年10月現在、韓国国内でのロッテリアは1300店舗以上あり、ファストフード店の店舗数ではマムズタッチに続いて業界2位となっている。

韓国ロッテリアのメニュー表。

これが名物のブルゴギ(焼肉)バーガー

ちなみに日本では一般的に「プルコギ」だが、ここではメニュー表の表記に合わせて「ブルゴギ」と書くことにする。

で、レコードのアイコンがあるのは、このバーガーを買うとAIが作った曲を聴けて、店内BGMをどれにするか投票できるのだという。
下にある通常のブルゴギバーガー(単品4700ウォン)より少し高い(単品5800ウォン)のは、ベーコンなどが追加されているため。

普通のブルゴギバーガーが食べたいので、これをオーダーすることに決めた。

こちらはご存じ海老バーガーの、音楽を選べるやつ。

ボリューム系のものやチキン系のものまで充実のラインナップだが、日本のロッテリアとは全く違い、随分とマッチョな感じがする。

T-REXバーガーなんてのも気になる。巨大なチキンを使っているのだとか。

こちらがサイドメニュー。
ああもう、日本とは全然違う。

やたらバリエーションがあって楽しい。

なんと、チキン1羽まるごと!

これ気になる。
モッツァクリーム・チーズボールですと。

これオーダーしよう。

注文はタッチパネルから行う。

韓国語のほか、英語、中国語、日本語に対応しているので安心だ。

ブルゴギバーガー、行くでしょう。

お、バンズがアップグレードできる。

ブリオシュにできるのであれば、それで!

そしてこれを。「モッツァクリームチーズボール」

合計で7900ウォンだ。

整理券が発行され、調理中になる。

調理が完了すると左側に番号が表示され、カウンターで受け取る。

韓国の味を堪能できるブルゴギバーガー

地下のイートインスペースは広い。100席というのは相当な規模だ。

壁には「Since 1979」の文字が。
もちろん韓国上陸の1979年のことである。

「ブルゴギバーガー」「モッツァチーズクリームボール」「ゼロシュガーコーラ」のセット!

モッツァチーズクリームボールは揚げたて熱々のボールが2つ入っている。

中にはその名の通り、トロリとなめらかなチーズがたっぷりと詰まっている。

これ、日本のロッテリアにも欲しい。

そして韓国ロッテリアの定番「ブルゴギバーガー」

中はこんな感じ。

焼肉がドバァっと挟まっているわけではなく、あくまでもハンバーグのパティ。
そこに塗られたソースが、甘辛な焼肉のタレ風味となっている。

また、レタスもたくさん使われているので、食べた時のシャキシャキ感が気持ちいい。

他店舗でダブルチーズバーガーを食べてみる

ちなみにこちらは別の日に、仁川空港のロッテリアでオーダーした「ダブルクラシックチーズバーガー」「ポテト」「コーラ」のセット。

ポテトはごく普通のフレンチフライポテトだ。

やや塩味が薄いので、添付されるケチャップを付けると良い感じ。

こちらは「ダブルクラシックチーズバーガー」

なかなかのボリュームのあるパティとチーズで、これ1個で満腹になれそうだ。

日本で生まれ、1979年に韓国に上陸したロッテリア。

韓国でのロッテは様々な事業を成功させ、ロッテホールディングス全体で韓国のロッテが稼ぎ出す売上げは全体の9割にもなるのだとか。

しかし、ファストフード熱の熱い韓国では、新興ファストフードチェーン店も続々と生まれ、新たな人気を獲得している。

日本のロッテリアがゼンショーによる運営に移った今、ロッテが運営する韓国の〝老舗〟ロッテリアが、再び新たな風を吹かすことができるのか。
韓国定番の味に、これからも着目し続けたい。

ロッテリア 韓国1号店 小公2号店の地図

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