ファストフード感覚でキンパを食べよう
日本にもすき家や吉野家があるように、韓国にもサッと入ってサッと食べるファストカジュアルなお店がある。
キンパ(韓国風海苔巻き)を中心に様々なメニューを取り揃える「キムガネ」(김家네)だ。
1号店は、ソウル大学近くにある大学路本店である。
地下鉄4号線 恵化駅を降りてしばらく路地を歩くと角地にあるここが、キムガネの大学路本店だ。
気軽に入れそうな雰囲気のお店だ。
「家」という文字があるように、キムガネとは「キム家の~」という意味だ。
Since1992 1号店と書かれたファサード。
ここが1号店であることを物語っている。
それでは入店してみよう。
韓国No.1「キンパ」チェーン店
キムガネは1992年、ソウル大学近くにあるこの場所で創業したキンパの専門店だ。
キンパとは韓国風海苔巻きのことで、手巻き寿司のような見た目のもの。手巻き寿司とは違って酢飯は使わず、胡麻油を使用することが特徴だ。
キンパは韓国発祥説、日本発祥説の2つがあり、日本発祥の場合はもちろん手巻き寿司がルーツだ。その説を裏付けるように、1990年代まで「ノリマキ」と呼ばれていたという。
キムガネという店名は、創業者である김家네(キム・ヨンマン)氏の名前と、韓国語で海苔のことを「キム」と呼ぶこと、この2つに掛けられたものだ。
2023年11月現在、韓国国内に500店舗を超え、キンパのチェーン店としては首位となっている。
キムガネのグランドメニュー。
上段がキンパだが、それ以外にも麺もの、丼ものなどたくさんのラインナップがある。
キンパのメニュー。
韓国語だけでなく英語、中国語、日本語の表記もあるので分かりやすい。
さまざまなキンパのバリエーション。どれも魅力的だ。
こちらはトッポッキやスープなどのおかず類。
なんと、うどんまである。
餃子も。カルビ餃子って気になる。
とんかつだと~!?
こちらは丼もの、キムチかつ丼なんていう韓国らしい丼も。
真ん中のこれ、情報量が多すぎてメニュー名が渋滞している。
スパム伝統弁当、そしてオムライス。もはやキンパ専門店ではなく完全に定食屋である。
かなり韓国韓国したこちらの料理たち、お手の物って感じだ。
店内はコンパクトな広さ。
まさにサッと食べてサッと出るというファストカジュアルな雰囲気だ。
先にカウンターでオーダーするシステムだ。
今回は「わさび&カニカマキンパ」をオーダー!
厨房とは別に、キンパに限ってはカウンターの横で手作りしてくれる。
熟練の手慣れで、テキパキと作られていく。
壁にはキムガネ1号店の創業時の写真がある。
外壁、公式ホームページの沿革は1992年創業だが、こちらにはSince1994とある。
テーブルはキムガネのシグネチャーモデルだ。
カトラリー類はテーブルの引き出しに収納されている。
ボリューミーなキンパ、本場仕様!
しばらくして運ばれてきた「わさび&カニカマキンパ」!
ガッツリとしたボリュームがある!
中ほどは上向きになるように盛り付けられている。
その名の通り「カニカマ」が入っている。
黄色いのは玉子だ。
こちらがエッジ部分。カニカマがよく見える。
もう片方のエッジからはキュウリが大胆にドロップしている。
カニカマと玉子に加えられたキュウリが爽やかなテイストを感じさせてくれるので、とても軽い。
ワサビはフレーバーとしての隠し味に徹しており、決して辛くない。
とても親しみの持てる味付けで、続けてパクパク食べても重くならない。
本場の、キンパ専門店の本店で食べるキンパは、飾らない、日常の味といった面持ちを持っていた。
ただしやっぱりボリューミーなので、お腹いっぱいになれた。
韓国国内に500店舗を越すキンパ専門店、キムガネ。
「家」マークが目印のこのお店、韓国で見かけた人も多いだろう。
カジュアルに、そしてお手頃な価格でキンパを楽しめるお店として、地元の人々を中心に愛されている。